メタルジグはタダ巻きで釣ることが出来るのか?
メタルジグをロッドのアクション無しで、ただリールを巻くだけの「タダ巻き」でサーフのヒラメや青物は釣れるのか?
ネットの口コミを見ると
ただ巻きで釣れる!という人と、ただ巻きでは釣れない!という意見に分かれます。
どっちやねん!って突っ込みたくなりますけれど、答えは自分で実調して確かめるしかない( ̄▽ ̄;)
今回はサーフや堤防にメタルジグで釣りに行く初心者アングラーの為に、タダ巻きで釣るコツや、タダ巻きで釣れる理由などを解説したいと思います。
教えて!メタルジグのただ巻きってマジ釣れる?
・メタルジグのただ巻きやったことある?
・メタルジグのただ巻きは難しい?
・メタルジグただ巻きは初心者におすすめ?
メタルジグのただ巻きは釣れる!釣れない?
palmsのメタルジグといえばsmeltのイメージが強いかと思われますが、Daxもめちゃ釣れるジグ!
— ゆーえぬ (@fishingfun01) May 22, 2020
水を噛んでしっかりと泳ぐからアクションはジャークからただ巻きまでオールOK。シルエットのコンパクトさがブッチギリの飛距離と幅広いベイトパターンに対応!
価格もとってもリーズナブル😋 pic.twitter.com/vDB4hBeRwJ
メタルジグはただ巻きでも釣れる
筆者の実調の感想を先に述べさせていただくと、メタルジグのただ巻きは釣れます。
ただし、メタルジグのただ巻きで青物やヒラメを釣るには想像力が欠かせません。
想像力?
そう、海の中でメタルジグがどう動いていうのか、青物やヒラメが追いかけているのか、追いかけてきた青物にいつ食いつかせるか!
そんな目には見えない魚との駆け引きを頭の中でぐるぐると想像させて、オナニー状態でルアーを巻く必要があるのです。
メタルジグのただ巻きで釣るには、取り合えず2つの事を意識する必要があります。
■ただ巻きのスピード
■ただ巻きのアクション
この二つを意識することでちょかは伸びるはずです。
青物を想定したメタルジグのただ巻きスピード
メタルジグのただ巻きで何とか1匹。
— 大畑大志朗 (@DAIJIRO0314) September 1, 2019
でも他は何にも無し。
サビキでも誰も釣れてない状況でした笑
1匹釣れてくれただけでありがたいです😊 pic.twitter.com/1lDgSOL7iw
1秒にリールを2回転!結構早いぞ
青物を想定してルアーを巻くスピードを考えてみましょう。
青物はブリの子供のイナダやツバスがメタルジグのターゲットになりやすいサイズです。
長さでいえば40㎝~60㎝くらい。
彼らを釣るためにメタルジグはどんなスピードで泳がせたらよいのか?
答えはリールをガシャガシャ巻くスピード。
1秒間に2回転は速すぎるんか?
サーフにヒラメ釣りに行ったけど、鳥山とイワシが浜に打ち上げられてたので、ターゲットをメタルジグで青物に変更🎣
— 赤い彗星☆ミ (@AKAISUISEI8008) December 19, 2020
48センチのイナダが釣れました😃 pic.twitter.com/tpJPkY3Czw
なんやねんガシャガシャって?もうちょっと分かりやすくすると1秒間に2回転くらい。
えっ?1秒で2回転ってめっちゃ速くない?
そう、実はかなり早い。早すぎないってくらいに速いスピードでメタルジグをリトリーブします。
時速に直すと、1秒でリール2回転=約120㎝。
1分で×60、更に1時間で×60をすると時速43200㎝になります。なじみ深いキロに直すと時速4.3㎞になります。
時速4㎞って速いのか?
いろんな魚の遊泳速度を調べてみました。
魚の泳ぐ遊泳スピード
ブリ | 最高時速40km/h |
ヒラメ | 最高時速1km/h(測定不能) |
バショウカジキ | 最高速度110km/h |
マグロ | 最高時速80km/h |
キハダマグロ | 最高時速60km/h |
サワラ | 最高時速80km/h |
ダツ | 最高時速70km/h |
カツオ | 最高時速60km/h |
シイラ | 最高時速35km/h |
ヒラマサ | 最高時速50km/h |
この数字はオリンピックの公式記録のように定かなものではありません。
いろんなサイトから拾ったものなので参考程度までに。
とはいえ、リールを1秒間に2回転させ、メタルジグをただ巻きしたとしても、決して早すぎるスピードではないことが分かりますね。
ブリの最高速度の40㎞を目指そうと思ったら、先ほどの計算で1秒間に20回転以上という驚異的なスピードでリールを巻く必要があります。
ではリールを巻くリトリーブのスピードが定まったところで、メタルジグのアクションに話をすすめましょう。
メタルジグのただ巻きアクションはストップ&ゴー
おチビシリーズ!😀 比較対象無いが20㎝弱。
— さるその (@shono50s) July 1, 2022
メタルジグ15g表層のただ巻きでヒット。青物は磯でもイナダクラスのようだし、今の時期でもこんなもん? #釣り #スーパーライトショアジギング #ショゴ https://t.co/KesPdXUtF7 pic.twitter.com/JFxJliSCIZ
メタルジグのただ巻き!ストップ&ゴーで喰わせろ
メタルジグのただ巻きにアクションってあるんか( ̄▽ ̄;)
そうつっこみを入れたくなる気持ちはわかります。
ただ巻きなんだから、ただ巻くだけじゃないんかと…。
ただ巻くだけなのですが、ココで頭の中で炸裂していたオナニー全開の妄想が役に立ってきます。
1秒間に2回転のリールスピードでメタルジグをただ巻きで泳がせてきました。
青物はそんなスピードに余裕で付いてくることもわかりました。
追いかけてきた青物がいつメタルジグに…青物には小魚に見えている…食いついてくるのか?
そのままただ巻きしてても食いついてくることがあります。
でも、意図的に「さぁ食え!」と青物の鼻先にメタルジグを差し出してやる方法があります。
それがストップ&ゴーです。
泳ぎで興味を持たせ止めて食わせる
ストップ&ゴーとはそのままの意味で、泳がせて止めるの繰り返しの基本アクションです。
意味まで理解すると妄想の幅が広がって釣りが楽しくなります。
まずメタルジグを早く泳がせる…何をやってるかといえば青物やヒラメに存在を見つけてもらいます。
なんかいるぞ?って興味を持って追いかけてきてもらうのです。
イメージは逃げる小魚です。
逃げているのだから早く動いた方が良い。
1秒間に2回転のメタルジグのスピードが生きてきます。
ただ巻きのメタルジグといえば、テールのプレートは外せませんね。
ストップのフォールで喰わせる
ゴーで逃げてきた小魚を演出した後はストップです。
ピタッと止めてメタルジグをフォールさせる。
何してるのかといえば、疲れてバテタ魚の演出です。
もうダメ、心臓バクバクですやん…って感じでフラフラ~っと沈んでいく。
魚の習性として「食べやすそうなエサから食べる」というのがあるのだそう。
逃げ惑う小魚の中で、バテテ沈んでいくヤツが居たら真っ先に喰う(^^♪
フォール中にガツンと来た!コレがこのパターンですね。
更なるゴーで捕食スイッチ
バテタ演出は1秒の短いストップから5秒くらいの長いストップまで。
ストップでバテタ小魚を演出したら再度発進します。
メタルジグの後ろについていた青物が、フォールで興味津々で鼻先をくっつけてきている。
そこでブンッと再発進したら青物はたまらず興奮状態でガツンと来る。
巻き出しの直後に来たわ~!
思わず自慢しちゃいますね。
メタルジグのただ巻きはレンジを意識せよ
去年の今頃は、ドラッグメタルキャストスローみたいなヒラヒラ動く系のメタルジグのただ巻きでけっこう釣れました♪
— ゆうや (@Nirone7nanaco) June 30, 2022
そうは言っても、やっぱり縦に動きを付けたほうが反応がいい気はしますね😉 pic.twitter.com/a7OzybeK1g
全層を探れ!レンジキープが重要
メタルジグをただ巻きするときはレンジを意識すると釣果が伸びます。
レンジとは水深の事で釣りではタナとも呼ばれます。
レンジは三種類に分けると考えやすいです。
- 表層のレンジ:活性が高い
- 中層のレンジ
- ボトムのレンジ
メタルジグのただ巻きは横の釣り
レンジを意識するのはメタルジグのただ巻きが横の釣りだからです。
例えばメタルジグのアクションにリフト&フォールがあります。
リフト&フォールは、リフトで持ち上げフォールで落とす「縦」のバーチカルな釣りになります。
一方のただ巻きは大きくメタルジグをリフトすることも、フォールさせることもない横の釣りです。
やるのはストップ&ゴーの演出だけ。
だから、アングラーはメタルジグを表層・中層・ボトム・のドコを通しているのか認識しておき必要があります。
青物は表層・中層・ボトムのどこにいるのか正直分かりません。
毎日違うし、時間帯でも異なります。
レンジをキープするコツ
レンジをキープするコツに堤防からの釣りならロッドの竿先を海面に下げておく方法があります。
理由はメタルジグと竿先の角度。
ロッドを立てて持っていると、それだけ上方向にメタルジグは持ち上がりやすいです。
逆にロッドを下げておけば角度が小さくなり、タダ巻きでも浮かびにくくなりレンジをキープしやすくなります。
メタルジグのただ巻きはサーフのヒラメにも
お客様の釣果です。😆💕✨
— 鹿島港魚釣園の公式アカウント(発信のみ) (@KashimaUoturien) November 2, 2022
メタルジグ60gで🎣上げた75センチのヒラメ(ノ゚∀゚)ノお見事です😆💕✨ pic.twitter.com/tKC51bjaPJ
ヒラメは青物よりゆっくり!ボトム意識
メタルジグのただ巻きで青物を釣る前提で話を進めてきましたが、ただ巻きはサーフの雄「ヒラメ」にだって効果ありで釣れます(^^♪
特に太平洋沿岸で大い遠浅のサーフではかなり期待できます。
サーフのヒラメ釣りに行くと、サーファーとカチ会うことが良くありませんか?
沖で波がブレイクしてサーファーが喚起しているようなポイント。
こういう場所はだいたい遠浅のサーフです。
水深は2mとか3mとかしかないと考えていいかもしれません。
なぜかといえば、波がブレイクするということは海底が一気に起伏し、底に当たった波が持ち上がりブレイクし白波を立てるから。
水深がある程度に浅くないと波は崩れないのです。
サーフの駆け上がりを狙え
釣り人目線でいえばそこに駆け上がりがある…ってことになりますね(^^♪
駆け上がりはサーフの数少ない変化ポイントの一つで。
メタルジグで確実に狙いたいポイントの一つです。
で、3mもないような水深が浅い遠浅のサーフってことは、メタルジグを使った縦の釣りはちょっと難しいですね。
当然に横の釣りになるしかない。
メタルジグの横の釣りのアクションといえば「ただ巻き」ですよ。
ヒラメの場合は青物よりもゆっくり巻く
ヒラメを意識したメタルジグのただ巻きは、青物よりもゆっくり目に巻く方が釣果につながります。
スローに誘う…とよく言われます。
1秒に1回転前後で青物の半分くらいのスピード。
ただしボトムに付かないのが基本です。
4・5回ルアーを回転させボトムを取り直す。更に4・5回転させてボトムを取り直す。
その繰り返しです。
ボトムを取り直すまでの秒数で、海底からどのくらい離れているのかを想像します。
例えば30gのメタルジグ1秒で1m沈むといわれます。