アジングのジグヘッドの重さやサイズの基本
アジングは身近な堤防からアジを釣る専門の釣り方。
サビキで釣れるアジは誰にでも釣れるイメージがあるかもしれませんが、アジングの奥深さとゲーム性は多くの釣り人を虜にする面白さがあります。
この記事ではアジングを始めたばかりの人が陥りやすい疑問
「ジグヘッドの重さは何gが基本なの?」
というジグヘッドの疑問にお答えしながらジグヘッド関連の情報や考え方を紹介します。
アジングは理論が大事!パターンを掴めば爆釣
パターンを探る基本軸がジグヘッド
長崎アジング! pic.twitter.com/1s8ee722Tc
— メンヘラアングラー (@MtqiJ) July 23, 2022
アジングでアジを釣る基本の考えか方は
「何か良くわからんけど釣れたわ~」
ではなく、
「アジはこのレンジにいて、捕食しているものはコレだからジグヘッドの重さは何gにする」
という、完全な自己満足の自己完結型の陶酔の理論が必要になってきます。
この自己理論に基づいてジグヘッドとワームをキャストして釣れるとアドレナリンがブッシャーなのです。
そして自己理論で導き出した答えの正確さを採点してくれるのが外ならぬアジです。
その日のパターンを掴んで何度で、同じ釣り方で何度でもアジが釣れたらアジ先生から合格点をいただけたことになります。
その日のパターンを探るのに「ジグヘッドの重さ」が非常に重要になります。
ジグヘッドの重さでアジのパターンを探る
豆アジを釣りたくて、豆アジ用ジグヘッドを買ってみました。なかなか針にかからなかったけど、なんとか1匹釣れたよ〜✨嬉しい😆#ナンバンヘッド #アジピンピン pic.twitter.com/F03TliR7V3
— 気ままに釣りする (@kimamaturi) July 27, 2022
アジングの釣りで最初にやらなくてはならない作業が、アジがどこに居るか見つけることです。
港湾や堤防などでアジが居そうな場所はたくさんあります。
実は潮の流れや風や水温や時期などによって、毎日アジが居るポイントは変わります。
平面的な意味において港湾の奥にいるとか、堤防の先端にいるとか、潮あたりが良い所にいるとか、潮が緩んだ所にいるとか、予想を立てなくてはいけません。
また平面だけではなく水深も関係します。アジは表層のレンジにいるのか、それともボトムのレンジにいるのか?
これらの沢山の疑問に答えを見つけアジを釣りあげていくのがアジングの威力の一つです。
そして答えを導き出すのに大活躍するのがジグヘッドです。
パイロットのジグヘッドを決めよう
ジグヘッドの基本は1gの重さででスタート⁉
アジングの仕掛けは非常にシンプルでラインの先にリーダーがあり、小さなジグヘッドにワームを付けているだけです。
たったこれだけのアイテムをソナーにして海の様子やアジのいるポイントを見つけ出さなくてはいけません。
アングラーは何からの情報を大事にするべきか?
最初は「ジグヘッド」からの情報を大事にするべきだと思います。
ワームは何か一つに固定して、ジグの重さを変えることでアジへのアクセスを開拓していく感じです。
パイロットのジグヘッドは1g前後
では最初に選択するべきジグヘッドは何gにするべきなのか?
これはアングラーによってまちまちで正解はありませんが、おおむね1g前後だといえます。
そしてプロアングラーやベテランアングラーが口をそろえて言うのは
「パイロットのジグヘッドを決めたほうが良い」
ということ。
何gのジグヘッドをパイロットにするかは自由ですが、アジングの釣りに行くたびに毎回同じパイロットジグヘッドでスタートするからこそ、小さな変化にも気づきやすいのだというのが大きな理由。
ではここからは1gのジグヘッドをパイロットにしたときにどうやってアジを探っていくのかを考えましょう。
34サーティーフォーのジグヘッドの1gです。
34サーティーフォーでは複数のジグヘッドの種類がラインナップされていますが、一番人気で定番アイテムがストリームヘッドです。
34サーティーフォーでは複数のジグヘッドの種類がラインナップされていますが、一番人気で定番アイテムがストリームヘッドです。
重さはなんと0.3g、0.5g、0.8g、1.0g、1.3g、1.5g、1.8g、2.0g、2.5g、3.0gの10種類です。
ダイワの月下美人シリーズのジグヘッド。
ダイワのHPによれば「ボトム付近をリフト&フォール」で食わすために開発されたジグなんだそう。
ダイワのお言葉を信じるのならデイゲームでボトムに沈んでいるアジをバイトに持ち込むにはうってつけのジグかもしれないです。
ジグヘッドを沈める!アジングはカウントが大切
カウントでアジのレンジを探る!
アジングはカウントが非常に重要です。
なんおっカウントかというと「ジグヘッドが着水してからリールを巻きだすまで」のタイミングのカウントです。
例えば5秒でリールを巻く、次は10秒で巻く、その次は15秒で巻く…といった具合。
釣り人のアングラーには海の中の様子や、ジグヘッドの位置は目視で確認することができません。
だから「何gのジグヘッドを何秒のカウントでリトリーブしたか⁉」という情報が非常に重要になってきます。
これを意識していないと何匹釣っても「なんとなく釣れた」から脱皮することができません。
ジグヘッドのカウントは5秒刻み
ジグヘッドを沈めるカウントは5秒刻みで沈めていきます。
最初は表層直下の5秒カウント。
次はもう少し沈めて10秒のカウントへ。そしてアジのアタリがあるレンジを探っていきます。
ボトムまで探ってアジからの反応がなければさっさと場所を移動します。
パイロットを1gに固定しているので、アジが居れば確実に反応があるはず。
いつまでも粘っても仕方がありません。
「見切りをつける」とも言います。
ただし場所を移動するといっても、大きくポイントを移動することもあれば、同じ立ち位置で投げる角度を変えるだけの時もあります。
あるいは堤防の内側に投げていたのを、潮あたりの良いポイントにするとかもあり得ます。
10カウントでアジのアタリ!次はどうする?
例えば10カウントでアジのアタリが有ったとします。
次にやる作業はもっと細かな範囲の特定です。
アジのレンジ(水深)は非常にシビアな時もあれば、中層から表層まで全部アジ(≧▽≦)ってこともあります。
アジがなかなか口を使わないシビアな時ほどレンジをきっちりととる必要があります。
10秒の前後で8秒はどうなのか?あるいは12秒はどうなのか?
8秒と12秒でアタリの差はあるか?釣れてくるアジのサイズに変化はないか?を探っていきます。
パイロットジグヘッドである程度まで答えを絞り込むことが出来たら初めてジグヘッドの重さを変えていきます。
ジグヘッドの重さを大きくするパターンと軽くするパターン
ジグヘッドを重くする?軽くする?
ジグヘッドの重さを大きくするパターンと軽くするパターンがあります。
ここでは風や飛距離の要素は抜きにします。
ジグヘッドを重くする理由
ジグヘッドを重くすると当然ですがワームは早く沈みます。
フォールが速い。
それを釣り人のアングラーがちょんちょんと動かしたり、ボトムから持ち上げたりするから、キビキビとした速い動きになります。
この早い動きで釣れるアジはリアクションに反応していると考えられます。
リアクションに反応するアジは「朝マズメ」や「夕マズメ」で釣れることが多く、捕食しているエサが小魚のようなマイクロベイトを食べている可能性が高いです。
早いジグヘッド、ワームの動きが逃げ惑う小魚に似てるから思わず反応してしまうというやつです。
ジャッカルのスイスイスイムジグヘッドです。
ジグヘッドの自重は2.1g。
名前の通りスイム系のアジングに効力を発揮します。
テンションを掛けたままのフォール「テンションフォール」で独特の動きを演出し、フォールバイトを誘うジグヘッドです。
ジグヘッドを軽くしてやる理由
アジからのアタリはあるもののハリに乗らない…(-_-;)
アタリ自体が薄い…続かない(;゚Д゚)
そんな時にジグヘッドの重さを基本の1gから0.8gや0.5gへと軽くします。
軽くすることによってジグヘッドはゆっくりステイし滑らかな動きになります。
これは早い動きに反応しないアジがゆっくりの動きになら反応する「アミパターン」の場合と、群れが薄くアジに見つけてもらえないという二パターンがあります。
アジングのアミパターンって何?
アジの捕食しているものが小魚ではなく、プランクトンのような微小生物のパターンです。
プランクトンは自ら激しく移動することはなく、潮の流れに乗って移動します。
そんなプランクトンを捕食しているアジにとっては、重たいジグヘッドの早い動きは目障りなだけで捕食スイッチは入りません。
アジが小魚を食べるベイトパターンは夕マズメや朝マズメの一時だけで、ナイトゲームのほとんどがアミパターンだと考えられます。
ジグヘッドを軽くする⁉群れが薄いって何?
アジは回遊性の魚だというのはよく知られています。
ところで港湾に入ってきたアジがどのように泳ぎ回っているのかはあまり知られていません。
アジは円を描くようにドーナツ形に泳いでいます!
船のソナーで確認すると確実に円になっているのがわかるそう。
ただし、群れが大きいと円は途切れることなく常にアジが居る状態になります。爆釣ですね。
ところが群れが薄いとブチブチとドーナツの円が途切れるポイントが出てきます。
この途切れてしまったドーナツにワームを泳がせても絶対にアジは釣れません。
次のアジがくるまで同じレンジをキープしておかなければいけないのです。
そこで有効になるのが軽いジグヘッド。ゆっくり沈むのをロッドでコントロールしながら途切れたドーナツの次なるアジの到着を待つのです。
そんな時にはリフト&フォールでアジの接点を、点から線へと大きく長くするのも有効なアクションです。
こちらも34(サーティフォー)のジグヘッド。
「ZEROGRA HEAD(ゼログラヘッド)」
ゼログラヘッドの特徴は鉛のジグヘッドに樹脂をコーティングしてあること。
「なんで樹脂やねん?」
その秘密はタングステンで比重を大きくするのとは真逆の考えで、比重を小さくして出来るだけ沈めないという考えで生まれたものです。
単純に軽いジグにすると、小さく小さくなりすぎてジグヘッドの感覚がアングラーに伝わりにくい…(-_-;)
それを解消するために生まれたのがゼログラヘッドです。
アミパターンでは強烈に威力を発揮します。
ボトムを効率よく攻めるなら重たいジグヘッドに
表層にアジが居ない…(;゚Д゚)
そんな時はもちろんあります。
しっかりボトムのレンジまでジグヘッドを沈める必要があるときに、軽いジグヘッドだと時間ばかりがかかってしまう…
無風状態で潮の流れなどいろいろな条件を無視してとした考え方ですが
10mの水深でボトムまで沈めるときを考えてみます。
水深10m | 0.8g | 約50秒 |
水深10m | 1g | 約30秒 |
水深10m | 1.5g | 約15秒 |
完全な目安でしかないので正確には実釣するしかありません。
潮の流れで沈み込む「沈降潮」ならグングン沈むかもしれません。
逆に風でラインがあおられてしまうときには、ラインにジグヘッドが持ち上げられてまったく沈まないこともあります。
アジングの基本!ワームはジグヘッドが決まった後で交換
ここまでジグヘッドの基本やパイロットの重さの役割を説明してきました。
しかし、アジングの仕掛けのメインディッシュともいうべき「ワーム」の話がほとんど出てきませんでした。
アジングのワームは無数にあってローテーションが難しすぎる(;゚Д゚)
と考えている方も多いと思います。
だけどワームは最後のトッピングと考えれば迷うことはなくなると思います。
ラーメンで例えるなら、塩にするか味噌にするか醤油にするか豚骨にするか。
それがジグヘッドの重さサイズになります。
次にカウントを取ってレンジを決めていく、これは細麺にするか中太にするかといった選択でしょうか。
ここまででラーメンの姿はおおよそ決まります。
最後に煮卵をトッピングするかチャーシューをトッピングするか…このあたりがワームの役割だと考えています。
ワームを基本軸として考えてしまうと種類が無数にありすぎて、いつまでたっても政界にたどり着くことができません。