荒川のシーバスを釣る!パターンを知ろう
シーバスは川を遡上したり海に落ちて行ったりと同じ個体でも季節によって行動するパターンが違います。
荒川のシーバスも同様で川の河口で釣りやすい時期や中流域で釣りやすい時期は異なります。
この違いは捕食するベイトの種類による「パターン」の違いと、干潮満潮の潮の流れによるものだと考えられています。
シーバスを釣るためには、季節ごとに捕食しているベイトのパターンと、潮の流れを把握するのが近道!
この記事では荒川で釣れるシーバスのベイトパターンと潮の流れを簡単に説明するので是ぎ参考にしてください!
荒川のシーバスパターンと季節
仕事が忙しく…かなり久々の釣り…かなり久々の夕マヅメ…かなり久々の荒川…かなり久々のシーバス😊 pic.twitter.com/iJ3cHsR2dX
— SHIN_K (@snk_ka) July 18, 2022
では荒川のシーバスが季節ごとに何を捕食しているのかを紹介します。
捕食しているベイトを「パターン」と呼ぶことが多いです
- 春 :バチ抜けパターン(2月、3月)
- 春 :ハクパターン
- 初夏:稚鮎パターン(4月、5月)
- 夏 :イナッコパターン
- 秋 :コノシロパターン
- 晩秋:落ちアユパターン
春のシーバスパターン「バチ抜け」とは?
春の荒川や東京湾のシーバスアングラーが超注目するのが「バチ」の抜け具合です。
バチとはゴカイなどの総称。
厳冬期から春先にかけて産卵のためにバチが大量に一気に抜け出して荒川の川面を流れだします。
そうなればシーバスのヤル気スイッチは完全にオン、爆オンです。
シーバスにしてみたら荒川の上流に向かって口を開けてたら勝手にエサが流れ込んでくる状態(≧▽≦)
一年で最もシーバスが釣りやすい時期の一つです。
荒川のバチが抜ける時期は1月から3月の末だといわれています。
「ハク」パターンって何?
ボラ Mugil cephalus の稚魚:もう帰ろうとして最後に網を曳いたら、こいつが入ってきた。上げ潮に乗って接岸したんだろうなあ。普通は素早く泳ぎ回って、なかなかタモ網では捕れないのに… pic.twitter.com/3O8hHs6fbc
— rhodeus (@rhodeuxp) May 24, 2017
バチ抜けと同じく春のシーバスパターンの一つに「ハク」パターンがあります。
ハクとはボラの稚魚のことで、およそ3㎝未満の極小さなマイクロベイトを指します。
ボラは秋から冬にかけて沖合で産卵をします。
孵化したボラの幼魚は3㎝前後の大きさに成長し、春先に沿岸へと寄ってきます。
この「ハク」をメインベイトにするシーバスをハクパターンと呼びます。
ハクと呼ばれる小さなボラは数万とも数十万とも言われる巨大な群れを成していると考えられます。
成長する過程でシーバスなどに捕食され数を減らしていくそう…(;’∀’)
ハクを捕食するシーバスは積極的に群れを追いかけまわす必要はなく、駆け上がりやヨレなどで群れに付いていけなくなったベイトを楽々と捕食します。
そのためハクパターンのシーバスを釣るにはシーバスが待ち構えていそうなポイント、弱ったハクが流れ着きそうなポイントを狙ってルアーを通すのが効率的。
初夏のシーバスパターン「稚鮎」とは?
TIFA ソルトライザーミノー鮎カラー
— 坂下昌宏/Heavymetal Bassist (@Sakathan7stbass) February 9, 2021
今は無きTIFAのバルサ製ミノーの名作、とにかく泳ぎが”魚”、荒川の稚鮎パターンにどハマリした実績あり
やはりルアー其々に思い出ありますね pic.twitter.com/nSU92v992j
稚鮎パターンとはシラス時代を海で過ごしたアユが生まれ育った川に戻ってくる時期。
荒川の場合だと4月~5月が遡上のピークだといわれています。
秋ヶ瀬取水堰で遡上する稚鮎を測定すると10㎝前後に成長しているそうです。
荒川で稚鮎パターンでシーバスを釣るのはどうしたら良いか?
稚鮎は上げ潮に乗って移動するはず。
だとするならば上げ潮の時はちょっと狙いにくい…(;’∀’)
やっぱり下げ潮で稚鮎が動きが取れずに、潮が緩んだポイントで休憩しているポイントが狙い目になるのでしょう。
稚鮎パターンのおすすめルアー
稚鮎パターンで使うルアーは5㎝~9㎝前後です。
シーバスで使うルアーの一般的サイズが10㎝~12㎝なので一回りから二回り小ぶりのサイズ感です。
ダイワから発売されているフローティングミノーの「モアザン ソラリア」です。
フローティングミノーなのに絶大な飛距離を稼ぐことができるのが特徴!
マジで飛ぶ(≧▽≦)
そしてちょっと体高のあるシルエットは微妙な潮の流れをキャッチして波動を生み出して泳ぐ。
ダイワ曰く「水面直下の逃げ惑うベイトフィッシュを演出できる」のだそう。
DUO(デュオ)から販売されているルアーの「ベイルーフ マニアック75」です。
稚鮎パターンなどのように「マイクロベイト」を捕食しているシーバスに抜群の威力を発揮します。
特徴はスリムなボディーから繰り出されるストレートスイム。
あたかも疲れ果てたベイトが弱弱しく泳いでいるかのように演出します。
シーバスが見つけたら見逃すはずないですよね(≧▽≦)
夏から初秋のシーバスパターン「イナッコ」とは?
イナッコとは関東の呼び方でボラの幼魚のこと。
ボラの幼魚といえば春の「ハク」パターンも有名。ハクパターンは3㎝前後のマイクロベイトのボラの幼魚を捕食シーバスのこと。
イナッコパターンは10㎝20㎝前後まで成長したボラの幼魚を捕食するパターンです。
実はイナッコは年中荒川の河口や東京湾に生息しイナッコパターンは年中発生します。
特に数釣りが出来る時期が夏から初秋にかけて。
夏から初秋にかけてのルアーのサイズは12㎝前後をチョイスします。
シーバスが食えばランカーサイズも夢ではありません。
イナッコパターンのおすすめルアー
イナッコは一年中河川や河口に居ます(≧▽≦)
だけどマッチザベイトを意識するなら季節によってルアーの大きさを変えるのがベスト。
あくまで目安でしかありませんがルアーの大きさを表示してみます。
春 | 7㎝(小) |
夏 | 10㎝(標準) |
秋 | 10㎝(標準) |
冬 | 12㎝(ビッグベイト) |
ダイワから発売されているルアー「モアザン モンスターウエイク ブル120F 3Dイナッ子」です。
商品名にすでにイナッコの文字が入ってる( ̄▽ ̄;)
なんかメーカの商品戦略に思いっきり乗せられてる感じもしないではないのですが…。
特徴はフローティングミノーで、海面を思いっきり引き波を立てながら泳ぐということ。
この引き波の波動がイナッコの泳ぎから生まれる波動とそっくりなんだとか。
ドカンと海面が割れてシーバスが飛び出して来たら最高に心臓がドカンですよね。
心臓をささげる覚悟が有るなら使ってほしいルアーです。
シマノから発売されているルアー「エクスセンス シャローアサシン99F」です。
フローティングミノーでフラッシュブーストなる機構を備えたルアー。
フラッシュブーストとはルアーの内部にスプリングが内蔵され、フォール中やデッドスローのアクション中でもキラキラ光ってシーバスにアピールするのだそう(*’ω’*)
秋のシーバスパターン「落ちアユ」とは?
ほぼ終わりの落ちアユゲームですが、ほんの後少しだけ楽しめそうな予感。
— 🇺🇦タカ DAIWA morethan seabass 156🇺🇦 (@taka_156) November 5, 2019
そのタイミングでリリースしたてのモンスターウェイクのダウンサイズモデル《BULL》のデビュー戦❗
スライストロングに出た魚の方がヤバかったかも知れない。
今回のルアーが早く発売してくれたら涸沼にぶっ飛んだかも🤣 pic.twitter.com/wUHnraclGu
落ちアユパターンとは瀕死になったアユが川の流れに乗って上流から落ちてくるパターンです。
アユが瀕死⁉
実はアユの一生は1年と短いのです。
春先に稚鮎が荒川を遡上する「稚鮎パターン」が起こります。
シーバスから逃れることに成功した稚鮎は夏の間を荒川で過ごします。
そして秋に近づくと河口付近で産卵をし短い一生を終えるのです。
産卵で力尽き荒川に流されるままに川を落ちていく瀕死のアユをシーバスが待ち構えている。
これが「落ちアユパターン」です。
シーバスを誘い出すには上流からふらふらになりながら自力では泳ぐこともままならないアユを演出してやります。
落ち鮎パターンのおすすめルアー
落ち鮎パターンのおすすめルアーは「ダート」を意識する必要があります。
ダートとはアングラーが引く力でルアーを動かすのではなく、川の流れや潮の流れにのせて「横向き」の演出を加えること。
落ち鮎パターンでは河口での釣りがメインなので、上流に向かってキャストしラインの糸ふけや緩みを取りながらルアーを流してやることになります。
特にルアーの頭が下流に向くのがポイント。
エアバーグリーンから発売されているルアー「ストリームデーモン」です。
自重は48gで全長は180㎜というビッグミノー(*’ω’*)
かなりデカいですが…落ち鮎のサイズと比較するとピッタリ。
このルアーにバイトしてくるシーバスはもはやランカークラスしか考えられないかも⁉
顔つきが独特の形状をしているストリームデーモンは、背中の部分が湾曲し水流が早くなる、一方で腹の部分がストレートで背に比較してゆっくり流れる。
この絶妙なシルエットが浮き上がらず、沈みこまずでモンスタークラスのシーバス好みのレンジをトレースするのだそう。
落ち鮎パターンで超絶な威力を発揮するダートアクション。
シマノから発売されているルアーの「ゴリアテ」シリーズはダートアクションや、左右に揺れるようなドリフトにピッタリ。
特徴はリップがない「リップレス」なミノーだということ。
一般的なミノーはリップが有ることによって、鋭く速い動きを可能にしています。
そのリップを取ってしまうことで、よりナチュラるにアピールできるようになります。
落ち鮎にはリップ無しのミノーが効きそうなのは一目瞭然ですよね。
荒川や東京湾のシーバスパターンを知る
シーバスを釣るには捕食しているベイトを知るのが近道です。
シーバスは季節によって捕食するベイトが違います。
今回はもっとも有名な捕食パターンをいくつか紹介しました。
是非参考にしてシーバスに巡り合えるチャンスを増やしてください。