- 紀州釣りの「だんご」の配合とレシピを紹介
- 紀州釣りのだんごに使う素材
- 紀州釣りの素材は「ベース」と「集魚」で構成される
- 紀州釣りのだんごベース「米ぬか」は「まとめ役」
- 紀州釣りのだんごベース「砂」は比重
- 押し麦はチヌの大好物でひらひら落ちる視覚効果
- 機種釣りの集魚剤の基本は「サナギ粉」と「アミエビ」
- 紀州釣りの集魚剤「アミエビ」は使い方に注意
- 紀州釣りのダンゴレシピ!アミエビはエサ取りも寄せてしまう
- 紀州釣りのダンゴの配合レシピ!集魚効果を高める作り方
- アミエビの粘りを上手く使ってたんごをコントロール
- 紀州釣りでダンゴの調整をしたらウキ下はトントンに戻そう
- 紀州釣りだんごのレシピと配合!作り方のまとめ
- 紀州釣りに興味がある方はこんな記事もおすすめです
紀州釣りの「だんご」の配合とレシピを紹介
紀州釣りでもっとも大事な要素が「だんご」ですよね。
1にだんご、2にだんご…3にウキで、4も5もだんごでしょう( ´∀` )
それほど紀州釣りにはだんごが大切で肝心要。釣りを組み立てる中心的な要素です。
だんごが無くては釣りにならないし、だんごの良し悪しで爆釣にも、坊主にもなります。
そんな紀州釣りのだんごの素材の役割と基本的なレシピ配合を紹介します。
そして応用編のアミエビの使い方もマスター。
たんごに適切にアミエビを使えれば、確実にチヌの釣果アップです!
紀州釣りのだんごに使う素材
紀州釣りのだんごの素材は色々あります。
ベテランに聞くと、味の素が効くとか、発酵させた玉ねぎが釣れるとか・・・はたまたチョコレートが釣れると聞いたこともあります。
それぞれの素材でチヌ・黒鯛が釣れるとおっしゃるのだから、実績や理論もあるのだと思います。
でもこれから紀州釣りを始める方や、更に釣果を伸ばしたい方は、基本的なだんごの素材の役割や使い方をマスターした方がいいと思います。
毎回同じベースが作れるようになって、そこに味の素や玉ねぎやチョコレートを混ぜると釣果がアップするかもしれません。
私はチョコレート入れませんが(;´∀`)
今回はベースとなる基本的なダンゴのレシピ配合、作り方をもう一度マスターしましょう。
なんとなくダンゴを作っていた工程に意味を持たせると釣りがさらに楽しくなります。
紀州釣りの素材は「ベース」と「集魚」で構成される
紀州釣りの素材は、大きく分けるとベース素材と集魚目的の素材の2種類があります。
だんごのベース素材
- ぬか
- 砂
- 押し麦
集魚効果目的のだんご素材
- サナギ粉
- アミエビ
釣りキャンプ編集部でおすすめしているだんごの素材は上記の5つです。
非常にシンプルな配合で作る紀州釣りだんごです。
よくチヌスペシャルとかチヌパワーとか集魚剤入れなくても釣れるの?と聞かれることがありますが全く問題ありません。
間違いなくチヌが釣れます。ご安心ください。
というより上記の材料で基本的なだんごが作れるようになったら、集魚剤を混ぜて違いを確認してオリジナルなベストだんごに仕上げていく。
これが王道だと思います。
では、それぞれのだんご素材の役割や使い方を考えてみます。
紀州釣りのだんごベース「米ぬか」は「まとめ役」
シンプルな紀州釣りのダンゴ。実は昔からあるダンゴの配合で新しいものではありません( ̄▽ ̄;)
「米ぬかはだんご」と呼ばれてきたダンゴのことです。
米ぬかだんごの主成分はベースの米ぬかが60%から70%を占めます。
ほとんど米ぬかといってもいいですよね。
米ぬかの役割はだんごのまとまりと粘りを出すこと。そして濁りです。
米ぬかには集魚効果は無いと考えてよいです。米ぬかの任務は「まとめ役」です。
だからだんごの素材をすべて混ぜたあとに、最後に米ぬかを入れてまとめます。
米ぬかは最後に入れます。
紀州釣りの米ぬかの役割
- 米ぬか多い:軽いダンゴ
- 米ぬか多い:粘りがあり割れにくい
- 米ぬか多い:煙幕が出やすい
紀州釣りのだんごベース「砂」は比重
紀州釣りのだんごの役割は比重のアップです。
つまりだんごを重くするのが砂の役割。
水深や潮流や海底の水深に応じて砂の量を調整します。
たかが砂ですが米ぬかと砂の割合で、だんごの性質は大きく変わります。
- 砂を多く:早く沈む
- 砂を多く:バラケ促進
- 砂を多く:深場向け
- 砂を多く:潮流が速い
紀州釣りの砂の配合と使い方
砂の配合は基本的な配合割合を自分で決めます。自分で決めるとは釣りに行くホームグラウンドの水深や潮流の速さによって基本的な配合割合を決める。
そして毎回同じ配合でスタートするということです。
例えば水深が5mの浅場で潮流が穏やかなポイントがホームグラウンドなら
- 米ぬか5:砂1
の配合でいいかもしれません。水深が深かったり潮の流れが速い場合は砂の割合を多くして4:1とか3:1にしていきます。
昔ながらの紀州釣りは米ぬかと砂の基本割合の配合は「3:1」だと教わりました。しかし最近では「軽いダンゴ」で沈みながら浮きチヌを誘うという考え方が主流になりゆっくり沈むだんごが人気があります。
昔に比べ砂の割合は少なくなる傾向です。
最大で9:1位まで砂を少なくしても紀州釣りは成り立ちます。
押し麦はチヌの大好物でひらひら落ちる視覚効果
押し麦はチヌの大好物ですよね。釣れたチヌの腹を捌くと胃の中から、大量の押し麦が出てくることが多々あります。
間違いなくチヌは押し麦を食っています。
だけど押し麦が集魚効果ではなく、だんごのベースに含めています。それには訳があります。
押し麦の量でだんごの割れを調整できるからです。
例えば米ぬかだけだと、材料が均一で粘りがあり割れにくいダンゴになります。
そこに押し麦を混ぜることで異物が混入し、素材密度が低くなり割れが促進されます。
だんごを海底に置く時間をコントロールする素材の一つとしてベースに含めています。
- 押し麦が多い:割れ促進
- 押し麦少ない:割れにくい
機種釣りの集魚剤の基本は「サナギ粉」と「アミエビ」
だんごにチヌを寄せる集魚剤はサナギ粉とアミエビです。
サナギ粉はチヌの大好物。カイコの繭の中にいるサナギです。
味も匂いもチヌの大好物でつけ餌に使うこともあります。
サナギ粉の集魚効果を高めるコツは、乾燥サナキを「生」に戻すこと。
サナギに水分を含ませて、あたかも生の状態にもどす事で匂いが蘇ります。
乾燥シイタケを戻す感じ( ´∀` )
またダンゴ素材の均一を崩す異物にもなるので、サナギ粉の増減で割れの調整もできます。
サナギ粉の種類は細引きと荒引き
サナギ粉はエサ屋さんに「荒引き」と「細引き」が売っています。どちらのサナギ粉を使ってもいいです。はっきり言って好みの差程度にしか違いがないです。
一般的な細引きと荒引きの違いを紹介します。
- 荒引:粒子が荒く割れ促進
- 荒引:握った感じが異物感
- 細引:握った感じがしっとり
- 細引:粒子が細かく割れにくい
紀州釣りの集魚剤「アミエビ」は使い方に注意
海の釣りで無敵の集魚効果を発揮するのがアミエビです。
いろいろな集魚剤がありますが、ポテンシャルはナンバー1でしょう。
だから紀州釣りのだんごにアミエビを加えれば、簡単に魚を寄せることができます。
ただし注意点もあります。
アミエビを混ぜるときは水分に注意!
アミエビを混ぜる場合は水を加えません。だんごの水分は「アミエビからの水分だけ」にします。
紀州釣りのダンゴの水分は少ないほうが釣りやすい。ぱさぱさの方が煙幕が起こりやすく海中で拡散しやすいです。
海が澄んで海底まで見渡せるときに、ぱさぱさだんごと水分が多いダンゴを足元に落として比較してみてください。
想像以上に沈みながらダンゴが崩壊していく様子が違います。
おおむねの目安ですが米ぬか6000㏄に対して、アミエビの一番小さなブロックを混ぜると良いです。
米ぬか6000㏄というと40㎝バッカン一杯分は軽くあるので1日十分遊べます。
紀州釣りのダンゴレシピ!アミエビはエサ取りも寄せてしまう
アミエビはチヌだけではなく他の魚も寄せてしまいます。だんごの周りがエサ取りだらけになる危険大です( ̄▽ ̄;)
だんごに色々な魚がより、それに誘われてチヌも寄ってくるのが紀州釣りのセオリー。
だからエサ取りが寄るのは基本良いことなのですが、エサ取りの活性が高すぎると釣りにならないこともあります。
アミエビの集魚効果を最大にするポイント
アミエビを最初からだんごに加える場合に集魚効果を高めるポイントが混ぜる順番です。
バッカンにサナギ粉と砂を入れます。そこにアミエビを入れます。
米ぬかはまだ入れません。
サナギ粉と砂とアミエビをよく混ぜます。アミエビが一匹一匹バラバラになるくらいに。
砂は海底にたまりやすく、ポイント作りの要になります。サナギ粉はアミエビの水分を吸い込み集魚効果が高まります。
釣り場で混ぜるときは最低でも10分以上この状態で放置します。前日に砂とサナギ粉とアミエビを混ぜて一晩置いておくと更に効果は高まります。
紀州釣りのダンゴの配合レシピ!集魚効果を高める作り方
- バッカンに砂800㏄を入れる
- バッカンにサナギ粉500㏄を入れる
- 砂とサナギ粉にアミエビ半ブロックを混ぜる
- 完璧に混ぜ合わせる
- 前日に用意し一晩放置
- 米ぬか4000㏄を混ぜる
- 最後に押し麦をトッピング
米ぬか4000㏄、砂800㏄、サナギ粉500㏄、アミエビ半ブロック。
これが筆者の半日分(5~6時間)のレシピと配合と作り方です。アミエビが半ブロック残っているのでバッカンの上だけに混ぜ込み、上だけべたべたのダンゴにします。
※必ず上だけちょっとだけです。
アミエビたっぷりのべたべたダンゴを数個作り、最初に狙うポイントに沈めておきます。アミエビたっぷりで集魚効果は抜群です。
アミエビの粘りを上手く使ってたんごをコントロール
アミエビのもう一つの効果が粘りです。
だんごを狙ったタイミングで割りたい、あるいは深場のポイントで確実に底までだんごを運びたい。
だんごに粘りが要求されるのは、だんごを割れ難くしたい場合がほとんどです。
だんごに粘りを持たせるには、米ぬかを多くすると粘りが増え割れにくくなります。
ただし米ぬかは比重が軽く、深場の海底まで届きません。
砂を追加して比重を上げると割れやすくなってしまいます。アミエビはダンゴの比重はそのままで粘りが出てダンゴが割れにくくなります。
粘りを出したいけどアミエビを使いたくないときはチヌパワー
ちなみだんごの粘りを出して割れるまでの時間を稼ぎたいけれど、アミエビも使いたくない。
そんなときにチヌパワーがおすすめ。だんごの比重を変えることなくだんごが割れにくくなります。
3000ccの米ぬかに180ccのカップ1杯チヌパワーを混ぜるだけで、驚くほどだんごの表情が変わります。
全然割れない( ̄▽ ̄;)
最初はちょっと焦るかも。
乾燥集魚剤だから保管や持ち運びもアミエビに比べると格段に良いですよね。調整用に持っていると非常に便利。
筆者は500ccのペットボトルに調整用チヌパワーを入れて持ち歩いてます。
紀州釣りでダンゴの調整をしたらウキ下はトントンに戻そう
紀州釣りでダンゴの配合調整をした場合はウキ下をトントンまで戻した方がいいです。
ウキ下は短すぎるくらいでウキが完全に沈んでしまってもいいです。
その状態でダンゴが割れるまでの時間をカウントして、望みとおりのダンゴになっているか確認します。
這わせにしたり微妙なウキ下の調整はダンゴの配合が決まってからで十分間に合います。
紀州釣りだんごのレシピと配合!作り方のまとめ
紀州釣りのシンプルな米ぬかダンゴの作り方をまとめました。紀州釣りのダンゴ素材のレシピです。
- 米ぬか:5
- 砂:1
- サナギ粉:0.5
- アミエビ:1ブロック
砂は釣り場によって1.5にしたり2にしたりします。サナギ粉は多くすると集魚効果アップ。だけど割れやすくなります。アミエビを使う時は水分はアミエビだけからとります。
作り方は砂とサナギ粉にアミエビを混ぜます。十分混ぜてサナギ粉に水分を含ませてから米ぬかを入れます。
紀州釣りに興味がある方はこんな記事もおすすめです
チヌからのあたりを見分けるコツ。そして確実にフッキングするためのプロセスをまとめました。
紀州釣りの初心者さんに向けて仕掛けの基本を解説しました。この記事で紀州釣りの仕掛けは完璧⁉