堤防でウキフカセ釣り!クロダイを釣ろう
数ある海釣りの中でも特に人気が高いターゲットの一つがチヌ・クロダイです。
クロダイって釣るのが難しいイメージがありませんか?
実際にフカセ釣りでチヌを狙ってみると全然釣れない( ̄▽ ̄;)
そんな経験をしたことがある人もいるでしょう。
実はふかせ釣りでチヌを釣るにはコツ・ポイントがあるんです。
逆に言えばポイントを押さえてフカセ釣りをすれば、クロダイは絶対に釣れるようになります。
今回はフカセ釣りでクロダイ・チヌを釣るコツを初心者でも分かるように簡単にまとめたので参考にしてください!
堤防のウキフカセ釣り!クロダイでアンケート
堤防のウキフカセ釣りでクロダイを釣ったことありますか?
クロダイを釣るのは簡単!と言われたら信じられますか?
チヌのふかせ釣りに使う竿とリール
今日の釣果😊
— とひつ (@tohitsu_1012) April 6, 2021
ツーいてるね♪
のーってるね♫
報告まで👍
チヌ竿1号って無茶苦茶おもろい😁
長さは53は欲しいと思いましたけど💦
楽しかったです😁 pic.twitter.com/cONEGFvtar
磯竿:1.25号~1.5号が使いやすい
リールは2000番前後
フカセ釣りのターゲットはグレ、マダイ、青物など様々な魚が狙えます。
今回の記事のターゲットはクロダイ。釣り師の間では「チヌ」と呼ばれる魚です。
フカセ釣りで使用するタックル、竿は見た目は同じように見えてもターゲットによって変わります。
チヌとグレを釣るのには竿の性能が若干違うのです。
グレは強引に浮かせチヌはゆっくりいなす
磯竿には号数がありチヌは0.6号~0.8号が使われ、グレは1.25号が多く使われます。
この違いは魚の引きの強さと種類によって変わってきます。
チヌとグレの引きの特徴は下記のような感じです。
- グレ➡引きが強く、根に向かって走る
- チヌ➡頭を振ってハリを外そうとする
グレは引きが強く、かつ根に向かって潜り込もうとします。
根に向かうグレに主導権を与えてしまうとほとんど釣りあげることは難しくなります。
そのためにやや強引なやり取りができるパワーのある磯竿を使います。
パワーのある磯竿が1.25号。
チヌは頭を振ってハリを外そうとする
一方のチヌは頭を振ってハリを外そうとするので独特なアタリが有ります。
そしてチヌは根に向かて走ることはないので、ゆっくりと体力を削っていなしてやります。
チヌをゆっくりいなし引き上げるのにもっとも「楽しい」のが0.6号~0.8号の柔らかい竿になります。
チヌ用の磯竿の多くが胴調子のに近く、竿の中心部分から大きく曲がるのも特徴です。
チヌのふかせ釣りのおすすめの竿
銀狼 磯竿 チヌ竿0号~1.5号 ダイワ
ダイワが販売する「チヌ」に焦点を絞った磯竿です。
本格的なチヌ調子=きれいに弓を描いて曲がる胴調子♪
だけれど柔らかいだけではなく、竿が元に戻ろうとする復元力で見事にチヌを浮かせてくれます。
価格はアマゾンの実勢価格で2万円前後。
かなりカッコいい竿です。
フカセ釣りでチヌを釣る『リール』
2000番前後の軽いスピニングリール
チヌのふかせ釣りで使うリールは2000番前後のスピニングリールを使います。
ルアー釣りの場合はリールにこだわる釣り人が多くいます。
その理由は「巻き」で魚を釣るから。
それに対してふかせ釣りは、巻できでチヌを釣ることはほとんどありません。
むしろ仕掛けが馴染んだ後もラインを送り込むことの方が多いです。
だからチヌのふかせ釣りにおいてリールは好みで選んでもらって十分なんです( ̄▽ ̄;)
ポイントとしては持ち重りのしない軽いリールで、ドラグ性能がしっかりしていたらバッチリです。
チヌのふかせ釣り道糸とライン
ハリス&ラインは全体のバランス
道糸とラインはタックル全体のバランスによって変わってきます。
例えば竿を0.6号のチヌ竿を選択したとします。
その場合のハリスは0.6号~1号の細糸を使用してもよいでしょう。
逆に1.5号の磯竿を使用した場合はハリスは1.25~2号くらいまでとなります。
どうして1.5号の磯竿で細いハリスを使えないか?それは竿が強すぎて吸収する力が弱いからです。
違う言い方をすれば魚を引き上げようとする力が強いのです。
竿が魚を引き上げようと力を発揮すると、自然と道糸やハリスに負荷がかかります。
限界を超えたハリスや道糸はやがてパツンッ切れてしまいます。
これが竿とラインのバランスです。
0号 | 0.6~1.5号 |
0.6号~0.8号 | 0.6号~2号 |
1号 | 1号~2号 |
1.25号 | 1号~2号 |
1.5号 | 1.25号~2号 |
道糸の太さはハリスのワンサイズ上
ハリスと道糸の太さの関係を考えるのに道糸の方をワンサイズ大きくするという設定があります。
これはラインブレイクしたときにどこで切れやすいかというもの。
道糸とハリスをより戻しでつないだ時に、道糸側とハリス側とどちらで切れて欲しいか?
フカセ釣り師の多くは「ハリスで切れて」と叫ぶと思います。
その理由が道糸側で高切れすると、ウキまでロストするから( ̄▽ ̄;)
そんな関係でハリスと道糸の設定をする場合が多いです。
チヌのウキフカセ釣りで使うウキ
堤防では棒ウキがGood!
チヌのウキフカセ釣りで使うウキは棒ウキがメインです。
同じくふかせ釣りで狙う魚にグレ(メジナ)が居ますが、グレ釣りでは円錐ウキを使います。
初心者の方でこれからチヌのふかせ釣りを始まられる方におすすめなのは断然に棒ウキです。
棒ウキのメリットとしては視認性が良いことが挙げられます。
またあたりの感度がすこぶるよく、小さなあたりでもトップが海中に消し込んで確実にアタリがわかります。
その一方で風や波には弱くタフなコンディションになると、途端に使いにくくなってしまうという弱点もあります。
ウキフカセ釣りでチヌを釣るコツ
ウキフカセ釣りでチヌを釣るための基本的な設定をマスターしたところで、より具体的に実践の釣りに即した形でコツを5つ紹介します。
- チヌを釣るコツ①釣れる季節に
- チヌを釣るコツ②釣れる場所・ポイント
- チヌを釣るコツ③仕掛け
- チヌを釣るコツ④集魚剤と刺しエサ
- チヌを釣るコツ⑤そこを意識する
ウキフカセ釣りでチヌを釣るコツ①釣れる時期に
チヌは年中釣れる魚で、いつでも釣り人を楽しませてくれます。
ただし釣りやすい時期、釣りにくい時期が存在するのも事実。
季節を春夏秋冬で分けて考えてみましょう。
フカセ釣りでチヌを釣るコツ
チヌを狙って釣りやすい時期は『春』
ウキフカセで魚を釣りやすいのは『秋』
春
春は乗っ込みの季節で大型のチヌが接岸する確率が最も高い季節です。
乗っ込み期とは産卵を意味する言葉。
普段釣れないような魚が、乗っ込み期にだけ産卵のために堤防から届く範囲まで接岸します。
チヌの乗っ込み期は春。
この時期はエサ取りの小魚が少ないのでチヌをじっくり狙って釣ることができます。
夏
夏は海の中が賑やかになる時期です。
春に乗っ込み期を迎える魚は多く、春に産卵した卵から羽化した1年魚が数か月で見事なエサ取りサイズに成長しているのです。
夏はチヌも確実に存在し釣れます。
しかしエサ取りに邪魔されて釣りにくい季節。
夏のふかせ釣りでチヌが釣れないといわれる理由はエサ取りが多いから。
夏にフカセ釣りでチヌを狙うなら、オキアミ以外にエサ取り対策の付けエサが必須です。
秋
秋も海の中は賑やかな傾向が続きます。
しかし夏場は小魚だったエサ取りも秋になるとずいぶん大きくなります。
チヌ以外は外道として嫌う方もいますが…フカセ釣り初心者の方には、いろいろな魚が釣れて楽しい季節でもあります。
フカセ釣りで魚が釣れる!という感覚を味わうにはとてもおすすめな時期です。
ただしチヌだけを狙って釣るにはやはり厳しいです。
冬
冬になると秋の海の賑やかさが幻だったのではと思えるほど静かになります。
あれほどウジャウジャいたエサ取りがピタリッと居なくなります。
魚達はどこに行ったのかといえば水温が安定する沖の深場に落ちていったのです。
落ちていくのはチヌも同じ。
チヌの適水温は13度~23度といわれ、小さな個体から水温低下を嫌い逃げ出します。
そんな中でも沿岸部の浅瀬で越冬するチヌもいます。
そんなチヌはデカいのが特徴で「冬に釣れるチヌはデカい」といわれる所以です。
ウキフカセ釣りでチヌを釣るコツ『場所・ポイント』
堤防の先端より潮が緩いポイントへ
堤防のウキフカセ釣りでチヌを釣るには、釣り場所とポイントが重要です。
釣り場所とは〇〇漁港とか〇〇堤防という意味。
ポイントとは、堤防のどこに釣り座を構えるかという意味になります。
チヌの釣れる釣り場で釣りをする
チヌの居る場所で釣りをすること!
何を当然なことを…と思われるかもしれませんが、これがチヌを釣るうえで絶対の条件です。
いくら名手でもチヌの居ない場所では釣れません( ̄▽ ̄;)
そこでチヌの居る場所を見つける、最も手っ取り早い方法が釣具屋さんやエサ屋さんで店員さんに聞くこと。
初心者の方ならもうこれが一番確実な方法。
あとはウキフカセ釣りをしている釣り人が居る場所を選ぶっことです。
チヌのポイントは潮が緩い所
釣り場が決まったら堤防に行き釣り座を決めます。
ウキフカセの情報では「潮通しの良い先端部分」が進められていることが多いです。
これは半分合っていて半分間違っていると考えられます。
ウキフカセ釣りで釣れる魚のグレは潮の通りが良いポイントを好み、潮流に仕掛けを乗せると食ってきます。
グレを釣りたいのなら堤防の先端は好ポイントになるでしょう。
ではチヌはといえば、流れが少し穏やかな場所が良いです。
堤防の先端の潮の本流ではなく、少し内側に入った潮あたりがやや弱まったところが好ポイント。
チヌは流れの早いポイントで果敢にエサを追いかけて食うような魚ではありません。
チヌは小魚も食べますが、主食はカニや貝や多毛類。食性を考えると潮あたりが穏やかなポイントで釣れるという意味が分かると思います。
ウキフカセ釣りでチヌを釣るコツ『仕掛け』
半誘導の棒ウキ仕掛け
チヌのウキふかせ釣りの仕掛けは「半誘導仕掛け」を使います。
釣り初心者の方には聞き馴染みの無い言葉かもしれません。
ただ言葉の意味はいたってシンプルです。
半誘導とは仕掛けの中をウキが動くという意味です。頭についている半とはウキ留めからウキ留めの間だけを動くという意味。
半誘導に対する釣り方として全誘導という仕掛けもあります。
チヌのウキフカセ釣りでは全誘導仕掛けを使うことはあまりありません。
堤防のウキフカセ釣りのコツ!ウキは棒ウキ
冒頭にも少し説明しましたがチヌのウキフカセ釣りでは、棒ウキを使うのがコツです。
もちろん円錐ウキを使っても構いません。
しかし、棒ウキの方が視認性が良く、アタリもしっかりとれます。
棒ウキのトップが魚のアタリでピュンッと海中に消し込むとすごくドキッとします。
棒ウキを使うと、ウキの動きが兎に角ね、楽しいんですよ(≧▽≦)
円錐ウキにもそれなりの楽しみ方がありますがマニアックすぎるので初心者の方にはおすすめできません。
棒ウキの方が強く絶対におすすめです。
ウキフカセ釣りでチヌを釣るコツ『集魚剤と付けエサ』
チヌ用の集魚剤を必ず買う
ウキフカセ釣りで釣果を伸ばすコツは高集魚のコマセを使うことです。
コマセとは魚を寄せるために撒くエサ。
ウキフカセ釣りのコマセには大きく分けて2種類あります。
チヌ用とグレ用です。
何度も登場しているグレですが集魚剤もグレとチヌでは大きく異なります。
チヌを釣りたいなら、必ず「チヌ用」を購入してください。
これはメーカーの販売戦略に踊らされている訳ではなく、明確にチヌ用とグレ用を使い分ける必要があります。
グレは浮かせて釣る!チヌは曽於に集めて釣る!
グレはコマセで中層から表層に浮かせて釣ります。
活性の高いグレだと海面に浮かんだオキアミを海中から飛び出して食いついてきます。
釣り用語ではグレのことを「上物」と呼んだりします。
一方のチヌはと言えば、海の底に集めて釣ります。
グレのように浮いてきてエサを捕食することは少ないです。
撒き餌のコマセもチヌとグレの特性を理解し配合が組まれています。
チヌのコマセ | グレのコマセ |
比重が重く沈みやすい | 比重が軽く浮きやすい |
まとまりが良い | ばらけやすい |
海底に溜まりやすい | 潮に馴染みやすい |
付けエサは複数用意する
ブラックバスやアジングやメバリングでは複数のルアーの色や種類を用意するのは半ば常識です。
ウキフカセ釣りでクロダイを釣るのに複数の種類のエサが必要かと聞かれれば「必要だ」というのが答えになります。
堤防のウキフカセ釣りでクロダイを釣るのに最も適したエサはオキアミかもしれません。
オキアミは安価で入手が楽で扱いが気軽で、クロダイが大好物でよく釣れる。
まさに良いことづくめ。
ただし堤防周りにる小魚たちもオキアミはこぞって大好物なんです( ̄▽ ̄;)
つまり、オキアミはクロダイを釣る前にエサ取りの餌食になる確率が高いといえます。
ウキフカセ釣りで複数のエサを夭死した方が良いという趣旨は「エサ取りをかわす」という意味が大きいです。
エサ取りをかわすエサでおすすめなのがコーンやサバギや練りエサです。
オキアミ | コーン | 練り餌 | さなぎ |
柔らかい | やや柔らかい | やや硬い | 硬い |
エサ取りに弱い | エサ取りにやや弱い | エサ取りやや強いい | エア取りに強い |
ウキフカセ釣りでチヌを釣るコツ『釣り方』
コマセは同じ場所に打つ!
堤防からのチヌのウキフカセ釣りの釣り方で意識してほしいのが、しっかり仕掛けを底に送り込むことです。
底を意識しないとクロダイは釣れません。
仕掛けを底に届ける役割をするのが「オモリ」です。
チヌのウキフカセ釣りの場合は2B~5Bくらいのオモリを最初から売ってしまう場言い合いが多いです。
オモリを打つ場所は、ハリのすぐ上、ハリから30㎝くらい上、ハリから1mくらい上と様々なパターンがありますが、おすすめはハリから30㎝くらい上です。
初心者の方は見逃しがちで、意味を感じられないかもしれませんが、小さなオモリが非常に重要です。
コマセは一定の場所に
仕掛けを投入したらコマセを撒きます。
コマセを撒くポイントも重要で、堤防のウキフカセ釣りでクロダイを釣るなら「同じポイント」にコマセを撒くのが重要です。
同じポイントにコマセを撒き続けることでクロダイの意識を引き付けます。
また比重の高いコマセは海底に溜まります。
海底に溜まることで常に魚がうようよしている状態を作り出すことが出来ればほとんど入れ具状態(≧▽≦)
クロダイ合わせはゆっくりと
クロダイのあわせは「ゆっくりと飲み込ませてから」が基本になります。
魚によっては葉が鋭くラインを簡単に切ってしまうヤツらが居ます。
そんな魚を釣るときには早合わせが必要ですが、チヌの歯はラインを切るような鋭さを持っていません。
葉っぱをすり潰して食べる草食動物のような歯がたくさん生えています。
またクロダイは吸い込んで飲み込むような捕食をしません。
口の中に入れて吐き出して再度口の中に入れる、というような食べ方をします。
これがチヌの前アタリ」、本アタリとしてウキに現れます。
ピクっとウキが動くのは前アタリです。前アタリが有ったら本アタリがくるのをドキドキしながら待ちましょう。
本あたりはウキのトップがシュッと海中に消し込みます。
堤防でクロダイを釣る!ウキフカセ釣りのまとめ
今回は堤防でクロダイ・チヌを「ウキフカセ釣り」で釣るコツをまとめました。
初心者の方で堤防周りのウキフカセ釣りを始めるなら季節は夏から秋がおすすめです。
なぜなら海の活性が高くいろいろな魚が釣れるから(≧▽≦)
先ずはウキフカセ釣りで魚を釣る!という感覚を味わってみてください♪
いろいろな魚が釣れる中で「クロダイはどうすれば釣れる?」と考えていくと答えの道が見えてくるかもしれません。