ハゼ天秤とは何?なぜ使う?
ハゼ天秤はハゼを釣るために設計された「ハゼ釣り専用」のアイテムです。
上手に使いこなせば、活性の高いハゼを数釣りすることも、食い渋りハゼをキッチリ釣り上げることもできます。
でもハゼ釣り初心者の方には、
天秤はどうして使うの?天秤の使い方のコツは?
などなど疑問も多いことだと思います。
そこでこの記事ではハゼ釣りに使う「天秤」の使い方のコツや仕掛けのセット方法など詳しく&簡単に説明します。
ハゼ天秤を使う理由は?4つのメリット
ハゼ釣りで天秤を使う理由は大きく4つあります。
ハゼ天秤を使う理由−その①
投げ釣りでは、仕掛けを回収すると絡まっていることが度々あります。
キャストしたときにハリスと道糸が交錯して絡まってしまうのです。
この絡まりを防止するのが天秤の大きな役目の一つです。
ハゼ天秤を使う理由ーその②
ハゼ天秤は5㎝前後の小さな天秤です。しかし、使うのと使わないので根掛かりが全然違います。
ハゼ釣りは海底の釣りなので根掛かりとは切っても切れない相性の良さです( ̄▽ ̄;)
特にお子様と一緒にハゼ釣りに行くなら「また根掛かりしたよパパ…」釣り嫌いにならないように気を使いましょう。
ハゼ天秤を使う理由−その③
ハゼは一般的に浅い場所まで寄ってくれるので、仕掛けを投げなくても釣れます。
ところが、ハゼの気分で沖の深いところでじっとしていることもあります。
また、ポイントの川幅が広くて狙う場所が遠いこともあります。
そんな時にハゼ天秤の遠投性が武器になります。
特に満潮に向かう上げ潮の時にはハゼは足元で釣りやすい!下げ潮になると、途端に姿が見えなくなることも(;’∀’)
ハゼ天秤を使う理由-その④
ハゼ天秤を使うと青イソメを付けたハリをナチュラルに動かせます。
天秤の先に付けたハリスが潮に乗ってヒラヒラと(*^^*)
ハリスを長く取ると、ヒラヒラはより大きくなってハゼにアピールします。
活性が低く渋い時には特に有効です。
ハゼ天秤のデメリット
ハゼ天秤を使うデメリットは仕掛けが複雑になることです。釣りはシンプルな仕掛けが面白い。
「釣りはフナに始まりフナに終わる」
といわれることが多いですが、海釣りでは「フナの代わりはハゼ」でしょう。
シンプルだからこそ面白いのがハゼ釣り。余分な金属が付くので釣趣が損なわれるという声も聴きます。
ハゼ天秤の長さとおすすめ天秤
5㎝天秤がベーシックで使いやすい
ハゼ天秤はアームの長さを選択の基準にします。
ハゼ天秤の長さ | 特徴 |
---|---|
3㎝天秤 | 近くにちょいっと |
おすすめ 5cm天秤 | ベーシックな腕の長さ |
7cm天秤 | 風が強い日や遠投 |
10㎝以上 | ハゼ釣りには不向き |
一般的なハゼ天秤は5cm位の極めて小さい天秤です。
たたし、風が強い日には5cm天秤では仕掛けが暴れて絡まってしまうことも(;´∀`)
そんな時には、7cm天秤を使うのもおすすめです。
ハゼ天秤のおすすめ「セット仕掛け」
最初に紹介するのは初心者さん用の天秤仕掛けです。天秤の他にハリスもハリもセットになっているので直ぐに釣りが始められる仕掛けです。
「仕掛け作るのちょっと…」
そんな方には絶対のおすすめ商品です。
ハゼ天秤おすすめ「セット仕掛け」
ハヤブサのライトショットいうハゼ釣り専用の天秤が付いたセット仕掛けです。
この天秤の特徴はオモリにあります。
底が扁平になっている??海底に接地するオモリの底が平らになっているので天秤が
立ってハリがヒラヒラ動くんです。
アピール力が強い!
ハゼ天秤のおすすめ「立つ天秤スマッシュ」
コチラの商品もハヤブサの立つ天秤「ライトショット・スマッシュ」です。
アピール力の高さは折り紙付き!ただし、オモリが専用タイプで交換が出来ないので、オモリの大きさに合わせて複数の天秤を用意する必要があります。
最初に購入するおすすめのオモリの号数は5号~6号です。
ハゼ天秤のおすすめ「誘導仕掛け」
遊動天秤は天秤とオモリが完全に固定されていないタイプの仕掛けです。
オモリが動く隙間があるので「誘導式」と釣りでは呼ばれます。
オモリを遊動のメリットは感度アップとハゼに違和感を与えないこと!
通常の天秤仕掛けはハゼがハリに掛かると、最初にオモリと力比べをしてオモリを引っ張ってから竿先にアタリが出ます。
誘導仕掛けはオモリがと道糸がスルスルなので直接にアタリが竿先に届きます。
ハゼ天秤のおすすめ「アピール強め」
ハゼ釣りには赤系のカラフルな仕掛けが多いです。理由はハゼの食いつきが良いから(笑)
魚が海の中で物をどう視認してるかはまだまだ謎が多いそうです。
しかし、ハゼにはビーズやチューブを使った派手系な仕掛けの方が釣果が伸びます。
シンプル清楚なお嬢様より、派手系なギャルが好きなタイプです(^^♪
ハゼ釣りの仕掛け
ハゼ釣りは江戸時代から釣り物として楽しまれてきたそうです。だから釣り方の仕掛けもちょい投げ釣り以外にもたくさんあります。
主な釣り方は下記の三種類。もっと詳しく知りたい方は参考にしてください。
■ハゼ釣りの仕掛け
ハゼ天秤は自作もできるぞ
市販品に飽きたら自作するべ!
ハゼ釣りに慣れてきたら天秤の自作も面白いです!
手を込めた仕掛けで釣ると同じ一匹でも感慨の深さが違う(*^^*)
実はハゼ天秤の自作は簡単にできます。
簡単に作る手順を説明しましょう。
■ハゼ天秤自作の作り方
- ステンレスの線材を10cm強でカット。
- L字型に整形
- 道糸側、ハリス側、オモリ側に輪を作る
- 熱伸縮剤でコーティング
ハゼ天秤を自作する方法を文字に起こしてゴチャゴチャ説明するより、動画で見たほうが100倍分かりやすいですよね。
10分弱の動画で分かりやすく天秤の自作動画があったので参考にしてください。
ハゼ天秤の自作!作り方
ステンレスの線材をホームセンターや100均で購入します。
100均なら0.9mmのステンレス針金が売っていました。
これをラジオペンチを使ってL字型に整形し、同時に道糸側、ハリス側、オモリ側に輪を作ります。
これで完成なのですが、仕上げに熱収縮チューブで針金を折り曲げだ先端をコーティングするとかっこいい(*^^*)
熱収縮チユーブもダイソーに売っていました。少し長めにカットしてステンレスの切り口に端にセット。
ドライヤーを当てたらシュウ〜ッと縮んでコーティングしてくれます。
ビーズを付けて集魚効果を増し増しにするのもおすすめです。
アマゾンでもステンレスの線材が売っています。50㎝×10本入りで300円ちょっとです。
自作した方が格段に安いですね。10本あったら無限に天秤自作できるかも(^^♪
アマゾンで格安に売っていた伸縮チューブです。164本セットで600円弱!
安いです。
伸縮チューブは約半分に縮むので、1㎜のステンレスを折り返し2本まとめて伸縮チューブでコーティングするなら3㎜を使うとベストです。
自作のハゼ天秤はオモリ固定?誘導式?
ハゼ天秤を自作するとアレンジできるのも良いところ。
例えばオモリを固定にするか誘導にするか。
誘導式は天秤のアームの中を、オモリが自由に移動できるようにします。
ハゼが食いついたときにオモリを感じないから違和感を与えません。
また、オモリを介さずに直接道糸を引っ張るのでアタリ感度は抜群に良くなります。
ただし、オモリが無いのでハゼの向こう合わせには期待できません。
道糸をピンと張り、アタリに対して俊敏に合わせを入れる必要があります。
ハゼ天秤に付けるオモリは何号を?
弓型天秤仕掛け
— oyajikunkun (@oyajikunkun) November 29, 2021
チョイ投げハゼ釣り pic.twitter.com/bPOFZQlj7e
4号~5号がおすすめサイズ
では、ハゼ天秤に付けるオモリは何号にしましょう。
一般的には3号から6号くらいを使います。
号数 | 重さ | 特徴 |
---|---|---|
1号 | 3.75g | 脈釣り向き |
2号 | 7.5g | 脈釣り向き |
3号 | 11.25g | 天秤にはやや軽いベテラン向き |
おすすめ4号 | 15g | 最初はコレ |
おすすめ5号 | 18.75g | 最初はコレ |
6号 | 22.5g | 流れがある置き竿にする |
オモリの1号は3.75gで、日本の昔で使われていた一匁とイコールです。
1号、2号は非常に軽いので脈釣り向きてす。
ハゼ天秤にセットするなら3号から。
かなり軽いのでベテラン向きです。初心者さんやお子様が使うなら4号から5号がおすすめ。
投げやすく使いやすいです。
6号以上は遠投や流れのあるポイントで。
置き竿にするなら、ハゼが逃げたときに勝手に口にフックする「向こう合わせ」ができる6号以上がおすすめです。
ハゼ天秤の仕掛けの作り方!ハリスの長さが重要!?
短いハリスと長いハリスを使い分けるべし
ハリスの長さ | 特徴 |
---|---|
10㎝~15㎝ | 感度ビンビン攻めの釣り |
50㎝~60㎝ | 誘い優先でヒラヒラと |
ハゼ天秤の仕掛けは天秤の先のハリスの長さで、釣りの感覚が大きく異なります。
感度の良い竿で手返しよく釣るならハリスは10cm〜15cm。
置き竿にしたり、食いが渋いときは50cm前後の長さの2本針の仕掛けを使います。
ハリスの長さでアタリ感度が変わる
感度が良い竿を使って攻めのちょい投げ釣りをするならハリスは短い方がおすすめ。
長さは10㎝~15㎝です。
天秤の大きさも3㎜が良いでしょう。
ハゼ釣りの糸付きのハリです。
ハリスの長さは45㎝なので適当な長さに切って調節します。
8本入りで200円前後なのでコスパも最強に良いです。
ただし、ハゼの食いが悪くなってきたり晩秋のやや大人チックで、ツンと澄ましたハゼには短いハリスに反応しないことがあります。
そんな時には長いハリスです。
ハゼ天秤を使わないブッコミ仕掛けも
念願の釣りなのだが
— こむぎ@398ワールド (@umiloveyama) February 9, 2020
ぶっこみでハゼさん🐟
さすがサクワー(サクパワールド)
メンバー!⁇?¿¿
🥺「いいハゼですねぇ〜」
ハゼに恵まれてる🥳#釣り pic.twitter.com/yM6wtmWW9d
ハゼ天秤使わないならぶっこみ仕掛けだ
ハゼ天秤の使い方やおすすめの仕掛けのセッティングを紹介しましたが、ハゼテンビンヲ使わない投げ釣りもあります。
ハゼ天秤の代わりに使うのが中通しオモリです。
軽い中通しオモリを使った、脈釣りと投げ釣りのハイブリットのような釣り方(*^^*)
中通しオモリは上の画像のような商品です。
ゴム付きとゴム無しがありますが、道糸の保護からゴム付きがおすすめです。
価格が安いのはゴム無し(^^♪
ブッコミハゼ仕掛けのメリット
中通しオモリを使った仕掛けをブッコミ仕掛けと呼びます。
ハゼ以外にもウナギや穴子やカレイなどオモリとハリを変えて様々な魚が狙えます。
中通しオモリの最大のメリットはラインとオモリを固定しないからスルスルだという事。
スルスルだからアタリは端的に竿に伝わってきます。
ハゼの小気味の良いアタリを感じながら、反射神経を使った速攻合わせがメチャ楽しいです。
ハリスは緩ませずに張っておくのがコツです。
ハゼ天秤の使い方!使う理由のまとめ
ハゼのちょい投げ釣りで使うハゼ天秤の使い方や使う理由を紹介しました。
ハゼ天秤は5㎝程度の小さな仕掛けですが、根掛かり防止や仕掛けの絡み防止には大きな効果があります。
ちょい投げ釣りでハゼを狙うなら是非とも上手にハゼ天秤を使いこなして楽しい釣りにしましょう♪
さぁ!今週末はハゼを釣りに行こう。
ハゼの天秤買おうと思ってたけど、どうせ暇だから自作するかな(^^♪
今からダイソー行ってみる。