紀州釣りはダンゴの握り方!一定の時間で割れるように
紀州釣りにおいて絶対に欠かせないのがダンゴですよね。
ダンゴがあるから紀州釣りで、ダンゴがなかったら紀州釣りではない(笑)
紀州釣りには切っても切れないダンゴですが、
「一定の時間でダンゴが割れるように」
とよく言われます。
しかし、一定の時間で割れるように握るのって本当に難しいです。
この記事では一定の時間でダンゴが割れるようになるコツや、理論的なことを考えてみたいと思います。
紀州釣りでダンゴが割れる時間をコントロールする理由
昨日も紀州釣りしてきた!!
— たいせー (@taisei_1483) September 17, 2022
最近ボウズないからテンションアゲアゲホイホイ
\(`*▽*´)/ pic.twitter.com/AFRSCegsuT
ダンゴからの情報で海の中を推察
そもそも紀州釣りでダンゴが割れる時間を一定にすることのメリットってなんでしょうか?
メリットは、海中の様子を推察する手助けになるということです。
紀州釣りにおいて海の中の様子を釣り人が目で見て確認することはできません。
目で見えない海の中の様子を推察する手助けになるのが、ダンゴでありウキの様子になります。
ダンゴとウキの情報は潜水艦のソナー
ダンゴとウキからの情報が、まるで潜水艦のソナーのように釣り人に情報を伝えてくれるのです。
ピコーン…ピコーン…
この情報を正確に分析し把握するには、ダンゴが自然崩壊する時間を釣り人がコントロールするのが必須です。
自然崩壊する一定の時間を係数とし、それより早く割れた、なかなか割れない、などの情報の理由を読み解き、クロダイへのアクセスを開いていくのが紀州釣りです。
紀州釣りでダンゴが割れるメゾット
若狭湾で紀州釣りしてます🎣
— ウエちゃんの釣り動画 (@1999Delta) October 24, 2020
山本太郎氏監修のチヌダンゴ使ってます😊👍#紀州釣り#チヌ釣り pic.twitter.com/Ec2LrtcayZ
紀州釣りでダンゴが割れるまでのメゾットを考えてみます。
- 海水を含んで自然に緩くなる
- エサ取りがダンゴを突いて割れを促進
- クロダイもダンゴを突く
- ダンゴが割れてつけエサが出る
こんな感じになるはずです。
この中で海の中の様子や魚の活性を推察する重要な手ががりになるのが2と3です。
ダンゴが崩壊するまでの時間で海の様子を推察
エサ取りやクロタイがダンゴを突いくと、全くの自然崩壊でダンゴが割れるより早く割れるはずです。
例えば1分で割れていたダンゴが、45秒で割れた。
ということは、何かの魚が突いているだろう、と推察ができます。
更に30秒で割れるようになったら、より大きなエサ取り、またはクロダイがダンゴを突いているのかもしれないとなります。
おそらく海の中の魚の活性はだいぶ高いはずです。
ダンゴが割れない⁉クロダイが近くにいるのか?
逆に1分で割れていたダンゴが1分30秒で割れるようになれば、魚の活性が落ちた?あるいはエサ取りを蹴散らすような魚が近くにいるのか?という推察が成立します。
ともかく、ダンゴが魚に突かれていないはずです。
自然崩壊でダンゴが割れる時間を一定にすることで、海の中の様子が想像できるようになります。
海の中の様子が想像できれば、次に繰り出す一手も準備ができます。
紀州釣りでダンゴが割れる時間をを一定にするメリットは「クロダイまでの間」を詰めることにあります。
ダンゴが割れる時間から得た情報から、クロダイの息吹を感じる。
紀州釣りの名手になると、ダンゴが割れる時間から「そろそろ黒帯が釣れそうだ」とわかるそうです。
紀州釣りダンゴの握り方!一定時間で割れる魔法
回数で崩壊時間をコントロールせよ
では、毎回同じ時間で割れるダンゴを握るにはどうすればよいのでしょうか?
一般的には2つの考え方があります。
- 握る回数で調整する
- 圧力で調整する
この記事を読んている方が紀州釣りの初心者なら、握る回数でダンゴを調整すると、簡単に一定時間で割れる団子になります。
ベテランの方なら圧量で調整することも可能でしょう。
ダンゴを握る回数で調整する
握る回数でダンゴが割れる時間を調整するのは理解しやすく、直ぐに実践できます。
メーカーの販売するコマセの袋の裏にも「回数」でダンゴの握りを調整する方法が紹介されている場合があります。
例えば15回握った場合に30秒で割れたとします。
単純に30回握れば倍の1分持つダンゴになる♪
45回握れは1分30秒で割れると計算できます。
回数でダンゴが自然崩壊する時間をコントロールするのは非常に簡単ですね。
では実際の釣り場でダンゴを何分持たせればよいのでしょうか?
ダンゴを海底で何分持たせればよいのか?
紀州釣りで最初にダンゴに寄ってくるのはエサ取りです。
クロダイは遅れてやってくると言われています。
遅れてやってくるという時間のズレが紀州釣りでクロダイを釣る重要なポイント。
エサ取りが集まっている間は、ダンゴの中でつけエサは守られていなければなりません。
そしてクロダイが寄ってきてエサ取りを蹴散らしたところで「さあどうぞ」とつけエサに登場てほしいのです。
目の前でオキアミがダンゴから飛び出して来たら、思わずパクっとしちゃうでしょうね。
クロダイが寄ってくる「間」の目安が1分だと言われています。
紀州釣りのタンゴの基準は1分
つまり海底に付いて1分持つダンゴが紀州釣りの基準となるダンゴだと言えます。
日本一の紀州釣り師として有名な永易さんは、兎に角1分持つダンゴが理想だとおっしゃられています。
紀州釣りの初心者の方は、1分持つダンゴを作り続けることが上達の近道かもしれません。
ただし、実際の釣り場では1分持つはずのダンゴは、もっと早く割れるはずです。
魚が突くからですね。
早く割れても構いません。
1分持つはずのダンゴが早く割れた!その理由を推察してクロダイを釣るのが紀州釣りの醍醐味の一つです。
紀州釣りのタンゴ材の配合!水の量で割れる時間は変わる
紀州釣りダンゴ材にここまでお金💰掛けたの初めてだわ🤣
— ウエちゃんの釣り動画 (@1999Delta) March 27, 2021
磯のノッコミチヌを紀州釣りで狙い撃ち🔫 pic.twitter.com/pKinEQAQHg
配合剤で握り方は変わる
紀州釣りのダンゴは握る回数や圧力だけではなく、配合や水の量でも変わってきます。
ここでは市販の紀州釣り用の配合剤ではなく、米ぬかを使ったオリジナル配合のダンゴを前提に話を進めます。
米ぬかダンゴの配合は大きく4つの材料があります。
- 米ぬか
- 砂
- 水
- 集魚剤
今回は集魚剤は除き、砂と水に焦点を当てます。
砂と水の配合ん割合で性格が違うダンゴに仕上がります。
砂が多い | 沈降速度が早く割れるのも早い |
水が多い | 沈降速度が早く割れるのが遅い |
砂を多くするとバラケが早い
米ぬかと砂の配合バランスは3対1から6対1ぐらいです。
砂を多くするほど比重が重くなり、早く沈んでいきます。
魚の活性が低いときほどゆっくり沈め、活性が高いときは早く沈めるのがセオリーです。
また、砂の割合を多くするとバラケが促進され早く割れます。
握る回数や圧力が小さくても、長時間持たせるダンゴにしたければ、砂は少なめが良いです。
水を多くすると早く沈んでバラケも遅い
水を多くすると沈降速度は早くなりますが、バラケは遅くなります。
水分の少ないカサカサ団子は、海水を勢いよく吸い込み煙幕になりダンゴが早く崩壊します。
水分が多いダンゴはカサカサ団子に比べると、煙幕が広がりにくくダンゴの崩壊も遅いです。
水分が多めのほうが握りやすくて簡単にダンゴになります。
紀州釣りの開始は集魚効果高めで、煙幕が広がりやすいカサカサのダンゴが良いです。
クロダイを始めとした魚を寄せたいからです。
十分に魚が寄ってきたら、水分の多めのダンゴで簡単に整形できるダンゴにチェンジしていく。
ダンゴが握りやすく手返しも早くなるのでお勧めです。
1分持つダンゴの裏技
多くの紀州釣りのサイトで1分持つタンゴというのが提唱されています。
だけど1分持つダンゴって意外と難しい。
すぐに手が痛くなっちゃうんだけど…(ーー;)
という人もいるでしょう。
そこでおすすめなのが「チヌパワー」です。
チヌパワーを計量カップで1杯入れるだけであら不思議!
米ぬかダンゴに少し粘りが出て握りやすくなります。
そしてダンゴの割れるまでの時間も伸びるじゃないですか。
集魚効果は間違いないのですから、簡単にダンゴの割れるまでの時間を伸ばしたい方はかなりおすすめです。
紀州釣りのダンゴの握り方のまとめ
紀州釣りはダンゴの握り方で大きく釣果が変わります。
まさに奥義てあり基本でもあります。
ダンゴが割れる時間を自在にコントロールできれば、クロダイはもはや目と鼻ほどの距離にいるはずです。
思う存分竿をしならせてクロダイの引きを楽しんでください♪
コメント
1分持たせるダンゴって意外と難しいね。確かにチヌパワーをカップ一杯入れるとダンゴの性格は大きく変わって粘り強くなる。
チヌパワーよりもっと強烈なのが小麦粉だけどね。