紀州釣り・ウキダンゴ釣りの「砂」は何を使ってますか?
紀州釣りは付けエサをダンゴに包んでクロダイを釣る方法です。
ダンゴに包みウキを使うから、ウキダンゴ釣りとも呼ばれます。
紀州釣りに無くてはならない「ダンゴ」ですが、配合は釣り人によって様々です。
そして意外と軽視されがちな砂もこだわると奥が深いです♪
今回は紀州釣りのダンゴに「重さ」を与える砂の役割と、どんな砂を使えばよいのかを考えてみたいと思います。
紀州釣りの米ぬかダンゴ「砂の役割」
先ずは米ぬかダンゴに混ぜる砂の役割を考えてみましょう。
紀州釣りは堤防などからクロダイを釣る釣り方です。
クロダイは雑食で甲殻類から小魚まで食べると言われています。
そんなクロダイがもっとも多く食べているのが貝類。
硬い殻に覆われた貝を食べるから、草食動物のようにスリ潰すのに適した歯の形をしています。
クロダイの嚙む力、顎の力はすごく強いといわれています。
噛む力が強いから、クロダイが寄ってくるとダンゴの崩壊時間が一段階早くなります。
名手はダンゴの割れる情報からクロダイガ寄っているのかどうか予測ができるといいます( ̄▽ ̄;)
凄すぎる…
クロダイは海底で捕食するのに優れた体系
クロダイガよく食べる貝類は岸壁にも生息しますが、主には海底に生息してますね。
だから必然的にクロダイを釣るには海底を意識しなくてはいけ
岸壁に関してはヘチ釣りにお任せしましょう
底を釣るのに適した釣法が我らが紀州釣です(≧▽≦)
紀州釣りが底で釣るのが得意な理由は「砂」が入っているからです。
砂の入ってない米ぬかダンゴはどうなる?
砂の入ってない米ぬかダンゴはどうなるでしょうか?
海面にプカプカ浮かびます(ーー;)
しばらく浮かんで水分を十分に吸い込んで重たくなったら徐々に沈んでいきます。
全然海底を意識できませんね。
クロダイとの距離感が遠すぎます。
紀州釣りのダンゴに使う砂の種類
紀州釣りの米ぬかダンゴに使う砂の種類ですが「〇〇じゃなきゃダメ」ということはありません。
海岸の砂でも構いませんし、ホームセンターで売ってる砂も使えます。
また釣具メーカーの釣り武者からは、紀州釣り専用の砂「アジャストサンド」が販売されています。
紀州釣りに使える砂
- 砂浜で採取
- ホームセンターで珪砂を購入
- 釣り武者 アジャストサンド
砂浜で採取する砂
砂浜で採取する砂の最大のメリットは無料だということ。
しかも必要な分だけカップいっぱいから採取できます。
ただし石や貝殻やゴミなど雑多なものが混入する確率が高い(ーー;)
なので砂浜で採取するときは、100均の「ふるい 」を使うことをおすすめします。
ホームセンターで珪砂を購入
ホームセンターでは様々な砂が販売されています。
紀州釣りのダンゴに使う砂は、できるだけ粒子が細かく均一な砂はが理想です。
ホームセンターで販売されている砂で理想的なのは珪砂。
モルタルの材料になる砂です。
珪砂には番号があり3号から8号まであります。
番手が小さいほど粒子が荒く、番手が大きくなるほど粒子は細かいです。
紀州釣りの団子に使うなら6番〜8番がおすすめです。
アマゾンで調べると25kg2150円で売られていました。
送料無料です。
1・2号 | 3・4号 | 5・6号 | 7・8号 |
荒い | << | >> | 細かい |
▲ | ▲ | ◎おすすめ | ◎おすすめ |
釣り武者 アジャストサンド
紀州釣り専用の砂を販売しているメーカーはおそらく釣り武者だけでしょう!
日本一の紀州釣り師とした有名な永易名人はアジャストサンドを愛好していると語っています。
「ダンゴが割れるのを秒単位でコントロールするには必要だ」
と動画で語っておられました。
つまり砂浜の砂では粒子にバラつきがあり、水分にバラつきがあり、で不確定要素が多くコントロールできないのです。
珪砂なら不安定さは格段に良くなります。
だけどアジャストサンドを使うと珪砂には戻れないといいます。
なぜなら、凄くしっとりしてパウダーみたいになめらかなんです(*^^*)
占めるのも割れを促進するのも自由自在。
20メートル以上の深場を狙う紀州釣りようの「超深場プレミアム」もあります。
紀州釣りの米ぬかダンゴに比重をプラスするにに牡蠣殻も有効
紀州釣りの米ぬかダンゴに比重をプラスするのに便利なアイテムが砂以外にもあります。
それが牡蠣殻です。
カキの殻を細かく砂状に砕いたもので、触った感じはざらッとしていますが、手に刺さるような感じはありません。
比重をプラスするのと同時に、キラキラと光を反射し、ダンゴが落ちながらクロダイに視覚的なアピールができるとされています。
市販のメーカー販売の配合剤にも「牡蠣殻」がブレンドされてる商品が多数あり(*’▽’)
効果は自称済みというところでしょうか?
ホームセンターの農業用飼料のコーナーで25㎏入りのデカい袋で販売されてます。
ちょっとデカすぎか( ̄▽ ̄;)
紀州釣りは砂の混ぜ方で釣果が変わる?
紀州釣り
— Ki&ng (@6WGupFMxm5QkyOm) June 17, 2019
糠15 砂3 サナギ1.5 チヌパワー 1 水2.5
この前ダンゴは1分は持たせた方が良いと聞き、今日は2分ぐらい持たせるダンゴで(╹◡╹)
釣果 8枚 最大47センチ(1枚は隣のファミリーにあげた) pic.twitter.com/UywP9ss7J2
紀州釣りの砂の混ぜ方で釣果が変わるという情報があります。
実証は出来ていませんが理屈は通っているので紹介しましょう。
米ぬかダンゴをバッカンの中で混ぜる順番です。
今回はシンプルに砂、さなぎ、アミエビ、米ぬかという材料で考えてみます。
バッカンの中で混ぜる順番で釣果が変わる?
最初にバッカンの中で混ぜる順番を紹介します
- さなぎとアミエビをまぜる
- 砂を混ぜて馴染ませる
- 米ぬかを混ぜる
配合する材料の混ぜる順番は適当なようで理屈があります。
①さなぎとアミエビを混ぜる
最初に混ぜるのはさなぎとアミエビです。
さなぎは乾燥しているので臭いが少ないですね。
これをアミエビの汁・エキスで戻してやる♪
名付けてさなぎ粉のカップラーメン的釣果アップ法…(;’∀’)
効果のほどは定かではありませんが実践している人が多いのは事実です。
②砂を混ぜる
ここで今回の記事の主役の砂が登場します。
砂にカップラーメン的手法で戻したさなぎ粉と、アミエビのエキスを十分に馴染ませます。
なぜか?
砂が一番比重があり海底に溜まるから!
紀州釣りではポイントを作りクロダイを寄せるのが必須の作業。
海底に溜まる砂はポイントづくりに大いに役立ってくれるのです。
その砂にアミエビやさなぎ粉をしっかり混ぜておけば、海底で穴を掘って貝を食べるようなクロダイには格好のご馳走に感じられると思いませんか?
③最後に米ぬかを混ぜる
最後に混ぜるのが米ぬかです。
米ぬかは全部をいっぺんに混ぜるパターンと、上だけを混ぜていくパターンとあります。
部分的に混ぜていく方が、海の増強により配合を調整したり、水分の多いダンゴや少ないダンゴの調整が可能で便利。
ただし今回紹介した砂とアミエビ&さなぎ粉を先に混ぜる方法は米ぬか全てを一度に混ぜてしまう必要があります。
なので予備の米ぬかをペットボトルなどで備え、調整に使うのがおすすめです。
紀州釣り、米ぬかダンゴの砂の混ぜ方まとめ
紀州釣り、ウキダンゴ釣りの砂の役割や混ぜる砂の種類を紹介しました。
紀州釣りのダンゴにおいて砂はなくてはならないアイテムの一つ。
砂は海岸で採取、ホームセンターで珪砂を購入する、アジャストサンドを購入する、という手段がありました。
また砂を混ぜる順番にもコツがあり、海底でクロダイのポイントを作るのに砂は活躍している可能性が高いです。
その点も考慮して砂を混ぜてみてはいかがでしょうか?
コメント