探り釣りでメバルやチヌを釣る!
この記事では手軽に楽しめる探り釣りについて解説していきます。
探り釣りとはテトラの隙間や堤防の足元にいる魚を探しながら釣っていく釣法。
じっと待っているウキ釣りや投げ釣りと違って魚に向かって自分が距離を詰めていく「距離感」がなんとも楽しいです。
シンプルな仕掛けだから魚の躍動感をダイレクトに感じられる。
そして初心者でもちょっとしたコツやポイントを押さえることで大きな魚を売り上げることもできます!
この記事では初心者の方向けに探り釣りの方法を紹介するので是非とも今度の休日にはお近くの釣り場で探り釣りを楽しんでください。
手軽に出来る探り釣り!道具も仕掛けも簡単
探り釣りって・何と思いますか?
別名は胴付き仕掛けとも呼ばれます。
居るものは、竿・リール・おもり付き針・これ位で出来るのが探り釣りです。
道具が少なくて、仕掛けが簡単なのも魅力の一つですね。
竿の長さは、3.6m位で十分です。
この探り釣りは女性や子供でも楽しめる釣り方です。
ただし釣り場は波止場などの堤防のキワや足元がほとんど。ライフジャケットは必ず身に着けておきましょう。
探り釣りが楽しい理由
- 道具が簡単
- 仕掛けがシンプル
- 釣れるポイントが身近の波止
- 女性や子供も釣れる
- 意外と奥深い
探り釣り(胴付き仕掛け)で釣れる魚
堤防やテトラや波止の探り釣りでどんな魚が釣れるのでしょうか?
探り釣りの仕掛けは足元や釣竿の長さの範囲内に生息する魚を狙う釣りです。
メバルやカサゴなどの居つきの魚が主なターゲット。
居つきとは回遊性の魚と反対の意味を持つ魚で、泳ぎ回ることなく身を隠せるストラクチャー周りでじっとしている魚たちの総称です。
そんな魚を探しながら釣っていくから探り釣りと呼ばれるようになったそうです。
探り釣りでよく釣れる魚
- カサゴ、メバル、アイナメ、カワハギ、ベラ、マダイ、クロダイ(チヌ)
探り釣り仕掛けに使う道具タックル
探り釣りの仕掛けに使うタックルは3m~4m前後の竿に、軽めのスピニングリールです。
水深が浅いポイントならリールを使わない述べ竿でも釣りは可能です。
リールがあったほうが水深が深いポイントにも対応したり、ほかの釣り方に流用できるので何かと便利です。
探り釣りに使う釣竿、ロッド
探り釣り仕掛けに使う竿、ロッドは専用の竿は必要ありません。
3m~4mくらいのサビキ釣りに使うような堤防万能竿でも、シーバスロッドのようなルアー竿でも大丈夫です。
ちょっと長めですが磯竿でも大丈夫。クロダイを探り釣りで狙う人は磯竿を使うことが多いです。
ロッドやリールの選び方の基本は「軽め」を意識しましょう。
堤防の上を魚を探しながら歩き回る釣りなので投げ釣りのようにゴツイのは使いにくくてお勧めしません。
探り釣りに使うリールスピニングリール、ベイトリール
探り釣りに使うリールは2000番から3000番のリールで特に専用のものを用意する必要はありません。
ドラグ性能がしっかりしていて不意の大物にも対応できる強さがあればいうことはありません。
またリールには大きく分けてスピニングリール、ベイトリールがあります。
スピニングリールは一般的な形をしたリールで、ベイトリールはブラックバス釣りに多用されるタイプのリールです。
ベイトリールは切り替えレバーを操作するだけで、片手で簡単に仕掛けを足元に落としたりキャストすることができる便利なリール。
その反面使用にはある程度の「慣れ」が必要で、ベイトリールを使い始めると多くの人がリールの内部で糸が絡まってしまうバックラッシュを経験します。
バックラッシュが起こるとラインの多くを切断しないと直すことはできません。
スピニングリールは釣りが初めての女性やお子様でも操作が簡単でトラブルも少なく安心です。
探り釣りの仕掛けは複数ある
探り釣りの仕掛けは別名で胴付き仕掛けとも呼ばれます。
胴付き仕掛けの仕掛けの最大のポイントは仕掛けの一番先頭に錘をつけること。
先頭につけた錘が仕掛けを引っ張り幹糸と呼ばれるハリスがぴんと張ります。
さらに幹糸からは枝素と呼ばれる細いラインが枝のように分かれ、枝素の先にハリがあります。
幹糸は錘に引っ張られピンとなりますが、ハリのついた枝素は潮に流されユラユラと揺れます。
魚からはとてもおいしそうにエサが泳いでいるように見えるという仕掛けです。
探り釣りの仕掛けは自分で作る必要はなく、リールから出てきた道糸、ラインと結ぶだけのワンタッチの仕掛けが売っているのでそれを利用します。
探り釣りの仕掛けには複数の種類がある
実は探り釣りの仕掛けには胴付き仕掛け以外にも複数の種類があります。
クロダイを狙うヘチ釣りとか落とし込み釣りも探り釣りの1パターンといえます。
またオモリ付きの餌をテトラの隙間の穴に落としていく穴釣りも探り釣りの1パターンです。
- 胴付き仕掛け
- 穴釣り仕掛け(ブラクリ仕掛け)
- ヘチ釣り、落とし込み
穴釣りの仕掛け、ブラクリ仕掛け
探り釣りを局単に穴だけをねらう釣りに進化させたのが穴釣りです。
穴釣りの「穴」とはテトラの隙間や、堤防の隙間、ケーソンの繋ぎ目など、仕掛けが落ちていけばどんな穴でも構いません。
穴の大きさや隙間の広さよりも、穴の中で潮が流れていることが重要で、新鮮な海水が流れ込んでくるような穴であれば酸素が供給されプランクトンも溜まりやすいです。
結果としてアイナメやカサゴといった根魚が居つく可能性が高くなります。
穴釣りに使う仕掛けはブラクリ仕掛け。
丸いオモリにハリがついています。
穴の中をコロコロと転がしながら奥へ奥へとブラクリ仕掛けを送り込んでいきます。
ヘチ釣り、落とし込みの仕掛け
探り釣りで釣る魚のターゲットをクロダイ、チヌに限定した釣法がヘチ釣りや落とし込み釣りです。
クロダイは堤防や波止に多く生息する大型の魚で40㎝アップまで釣果が出ます。
食性は雑食でカニやエビや貝など硬い殻をいともたやすく砕いて食べてしまいます。
クロダイ、チヌを狙った落とし込み釣りは、ブラクリ仕掛けや胴付き仕掛けとは違い、とにかく軽いオモリでふわりと沈めていきます。
オモリは3Bが妥当。
堤防の壁に張り付いた貝やカニやエビを食べに寄ってきたチヌの鼻先に仕掛けを落としてやることで、一気にチヌを釣りあげます。
あたりは非常にシビアで本格的にヘチ釣りや落とし込み釣りを趣味とするのなら専用の竿を購入したほうが楽しいです。
探り釣りにつけるエサ
尺メバルー?探り釣りで釣れやした🎣 pic.twitter.com/StKe6jHxNW
— 釣りしてるおもち (@Omothi1129) November 26, 2021
探り釣りに使うエサは複数あります。
探り釣りの餌
- アオイソメ
- オキアミ
先ほど紹介したクロダイ(チヌ)を狙うヘチ釣りや落とし込み釣りには、活きたカニやカラスがいを使うこともあります。
また関西ではシラサエビなどの活きたエビを餌にすることも。
万能タイプのエサでいろいろな魚が釣りやすいのがオキアミやアオイソメです。
探り釣りで狙う場所ポイント
探り釣りは港湾施設の堤防や釣り公園の護岸など、どこでも釣れる釣法です。
灯台下暗しで足元に意外なほど魚はいるんです♪
しかし、広くて長い堤防や護岸でどこを狙ったらいいのかわからない方も多いのではないのでしょうか?
実は探り釣りで釣果を出すベテラン釣り師は重点的に狙うべきポイントややコツを押さえている場合が多いです。
狙う場所ポイント①ケーソンの繋ぎ目
最初に狙いたいポイント、場所はケーソンなどのつなぎ目の隙間です。
「隙間」というのが重要なキーワードです。
ケーソンとは防波堤の基礎になっている箱状のコンクリートのこと。
長い堤防はいくつかのケーソンを組み合わせて作られるので、必ずつなぎ目や隙間ができます。
こんな隙間が居つきの魚(ロックフィッシュ)は大好きなんです。
身を隠してじっとしてる♪そして口を開けて目の前にエサが通り過ぎる「パクッ」の瞬間を待っている♪
だからコソッと仕掛けを落としてやれば、よだれを垂らして待っていたロックフィッシュがパクっと食いついてくるのです。
ロックフィッシュはエサに食いつくと反転して住処の隙間に戻ろうとするので、アタリは強烈。
魚に潜り込まれる前に海底から引き離さなくてはなりません。
ケーソンの隙間が特に好きな魚が、赤メバル・黒メバル・アイナメ・タナゴ・などです。
狙うべきポイント②見えてる岩場、根
ケーソンが無くても岩場でも十分です。海底に張り出している岩場を「根」とも呼びます。
魚は大きな岩と小さな岩の間にいることが多いです。
そんな岩場周辺にいる魚を釣るのに便利なのがおもり付きハリ。
おもりとハリが一体、あるいはハリとおもりが非常に近い位置にある仕掛けです。
ハリに虫エサを付けて探って行きます。
ハリと錘が一体になっているのでエサの位置をコントロールするのが簡単です。根魚が良そうな岩の近くまでシビアに魚を探って誘い出すことができます。
探り方は岩と岩の間で軽く上下させて、海底をトントンとする感じです。
魚の姿は目視では確認できませんが、岩の隙間に潜んでいれば勢いよく飛び出してきます。
岩場があれば根魚系の魚はどこにでも生息する可能性があります。
ただし足場が悪い所もあるので要注意ですね。
狙うべきポイント③ケーソンやテトラの潮が通る場所
ケーソンの間が潮の流れが通る場所があります。
その様なケーソンは狙い目の1つです。
「隙間+潮が流れる」というのは探り釣りのポイント探しでは非常に重要。
潮が流れるポイントにはプランクトンが流れ込みやすく小魚が居ます。そして潮の流れの本流ではなく、少し緩んだポイントがアイナメやメバルの好むポイント。
誘いを掛けておびき出せば釣るのは簡単です。
地方では掛かり釣りと言っている地方もあります。
探り釣りで釣れる時間帯「潮目」
探り釣りが釣りやすい時間帯は「満潮付近」といえます。
特に海水が満ちてくる干潮から満潮にかけての上げ潮が良い釣果を出しやすいです。
一般的に引き潮だと魚は沖に出て行行くといわれています。
逆に上げ潮は魚が入ってくる、堤防に寄って来る潮目です。
また、水深が浅い根の周りを釣ることが多い探り釣りでは、満潮ではないと釣り場が渇水してしまうことも。
夜釣り波止場は常夜灯狙い
新釣り部、三田さん、宮、そして安井で夜釣り会。
— 前川 黛也 (@daiya61) March 26, 2018
探り釣りでガシラ狙い。
釣果
三田さん 2匹
宮 1匹
安井 1匹
前川 2匹
計6匹。
全員釣れました! pic.twitter.com/DJ5AVMzOws
灯台や常夜灯のある波止場などでは夜釣りが良いです。
夜釣りで満ち潮ならベストです。
ただ、波止場の下にケーソンがある事が第一条件です。
ケーソンは箱状になった堤防の基礎のことです。
この条件を満たせば探り釣りは完璧です。
常夜灯や堤防周りは明かりが集魚効果となって小魚を集めてきます。
堤防周りでアジングをするのと同じ理屈です。
時間帯で言えば、夕方の暗くなりかけた時間からの半夜がおすすめ。
夜釣りの探り釣りではチヌなどの大物が釣れることも
夜釣りで探り釣りの魅力は大物が釣れる可能性が高いということ!
例えば昼間のチヌは警戒心が強いですが、暗くなるとやや大胆になるような気がします。
また夏場の夜釣りにはアナゴが釣れることも。
アナゴはかなり引くのでびっくりします。
またメバルの20㎝アップやアイナメの30㎝クラスなど、昼間の穴釣りとはちょっと違う「ボスキャラ」が顔を出すことがあります。
ただし夜釣りは足元が不安なので安全には十分注意して釣行に臨んでください。