穴釣りって何?初心者でも釣れるの?
穴釣りとは名前の通りに穴で魚を釣る釣り方。
「穴って何よ?」
穴とは堤防の継ぎ目の隙間やテトラポットを組んだ隙間の穴です。
こんなところで魚が釣れるの?
そんな風に思えるところなんですが実はよく釣れる♪
そして楽しい‼‼
しかも穴の大きさと比較したら「マジで?」って感じのでかい魚が釣れることも。
そして穴の中に魚がいたらすぐに食いついてくるから勝負が速い!
じっと座って構える釣りが苦手な方には向いている釣りかもしれませんね。
穴から穴へと釣り竿を持ってジャンジャン移動するランがんタイプの釣りです。
今回は穴釣りを始めてみようと考えているビギナーの方向けに記事をまとめました。
穴釣りで魚が釣れる時期
魚釣りには「釣れる時期」や「釣れる時間帯」が存在します。
穴釣りは釣れる時期があるのか?
基本的に一年中釣ることができます。
穴釣りは居付きの魚を狙う釣り。魚がいたらエサを落とせばだいたい釣れてきます♪
逆に魚がいない「穴」は何をやっても釣れない( ̄▽ ̄;)
一般の魚は水温が下がる「冬」には深場に移動します。水温が空気に影響されることがなく安定しているからです。
魚が深場に落ちていく。だから冬は堤防周りで魚が釣れにくいのです。
だけど穴釣りで狙う魚は低水温にも強い。居付きだから冬も移動しない♪
寒い時期にも釣りをしたい人向けの釣り方でもありますね。
穴釣りで釣れる魚
穴釣りで釣れる魚の多くは根魚系です。ルアーフィッシングではロックフィッシュとも呼ばれます。
アイナメやクジメがよく釣れ、体に斑点があり高級魚のキジハタも釣れます。キジハタは都心部の工業地帯にもよく生息していて、穴釣りでも体調が30㎝くらいの大型が釣れます。
キジハタは口が大きくエサを丸呑みするタイプなので、一度かかればハリ外れが少なくあっさりと上がってくることも。
気を付けたい魚がゴンズイ。口から尾っぽまで縦のストライプが入ったゴンズイは口ひげの周りに毒がある有名な魚。幼魚はゴンズイ玉と呼ばれる超密集状態の群れを作ります。成長すると単独行動になり、夜の穴釣りでよく釣れます。
釣れてしまうと処理に困る…やっぱり魚はさみは必須です。
- アイナメ
- カサゴ
- クジメ
- キジハタ
- クロソイ
- ムラソイ
- ゴンズイ
- アナゴ
- ウナギ
- マダコ
穴釣りの仕掛け「ブラクリ」
穴釣りの仕掛けには「ブラクリ仕掛け」という仕掛けを使います。
簡単な仕掛けなので自分で作れるようになると楽しいです。
「糸結んだり仕掛け作るのだるいわ」
という人にはリールから出たラインと仕掛けを結ぶだけで完成する既製品の仕掛けも売ってます。
仕掛けは余分に持っていくのが鉄則
穴釣りは小さな穴に仕掛けを落とすので、どうしても引っかかって仕掛けをロストする確率が高いです。
いわゆる根掛かりです。
なので仕掛けは余分に持ってい行くのが鉄板です。
穴釣りの仕掛け!中通しオモリを使う
穴釣りのブラクリ仕掛けには中通しの重りを使うのが鉄則です。中通しオモリとは、オモリの中にラインが通る穴が開いたオモリで自由にオモリが動いたり回転したりできます。
中通しオモリを使う理由はオモリをコロコロとテトラの上を転がして海底まで沈めるため。
ラインに固定されたオモリだと絡まってしまうのがオチです。
画像には縦長の中通しオモリを使用していますが、まん丸のオモリも落としやすくておすすめです。
また画像の重りの上下に黒い突起がついているのはゴム張りの中通しオモリです。オモリの穴の中にゴムが張ってありラインを傷つけるのを防止します。
穴釣りに使う竿、ロッド
穴釣りに使う竿は短めがいいです。足元の隙間の穴に仕掛けを落としていくので、短い竿の方が扱いやすいし、仕掛けが落ちて行く様子が見えます。
とにかく短い竿が扱いやすく楽しい!
どのくらい短いのかというと1m~1.5mくらい。1mの竿だとパッと見た感じはおもちゃみたいに見えます( ̄▽ ̄;)
だけどそのくらい短いほうがいいんです。
これから始める方は穴釣り専用に設計された竿があるのでそういったロッドをチョイスするのがおすすめ。
またシーバス用のロットやブラックバスのロッドを流用して使うことも可能です。
- 穴釣りの竿は短いものを
- 1.0~1.5m前後がおすすめ
竿の先が固いロッドがおすすめ
穴釣りのターゲットになる魚は「根魚」の種類が多いです。根魚の特徴は遊泳力は弱く長距離は泳げない。その代わり瞬発力は早く瞬間的に根に潜り、根に潜ったら出てこないことです。
穴釣りでも根魚に住処になってる隙間に潜られたらアウト!ほとんどの場合が釣り上げることできません。
だから穴釣りのロッドは竿先が固いのがいいです。竿先が柔らかいと曲がった分だけ、魚が逃げる時間と距離を与えてしまいます。
穴釣りに使うリール
穴釣りに使うリールは小型のスピニングリール。竿が短くて軽いのでそれに合わせて小型のリールがいいです。
番手は1500番から2000番くらいがおすすめ。このサイズならアジングやメバリングの釣りにも流用できます。
- 小型のスピニングリール
- 1500番から2000番くらい
穴釣り専用にリールを購入う1000番クラスの極小サイズのリールも面白いです。キャストしない釣りなので小さくても全然平気♪
穴釣りの釣り方「ポイント」
穴釣りで狙うポイントはテトラや堤防周りや石積。基本的に穴があればどこでも釣れます。
穴にこだわらなくても堤防の足元の壁際でも釣れます。
堤防は足元から5mくらいまで基礎石が入っていることが多く、目に見えない海底の穴が存在します。
穴釣りの釣り方「一連の流れ」
穴釣りは穴を見つけるところからスタート。テトラ帯に行けば穴は無数に星の数ほどあるはず♪
どこの穴にも魚が潜んでいる可能性があります。
ポイントは仕掛けを底まで確実に落とすこと。オモリがコロコロと穴の中を落ちていきます。
深い穴ほど期待が高まります( ̄▽ ̄;)
見た目は小さな穴でも海底の中で広がっていたら十分釣果が期待できます。
底まで着いたら海底からオモリが離れるように少しだけ待ちます。
時間にしたら5秒くらい。まあ一瞬の秒ですね。
「底につけて離す」この動作を2,3回繰り返し反応がなければ次の穴へさっさと移動します。粘っても好釣果は期待できません。
穴から穴へのランガンが釣果アップのコツです。
- 穴を見つける
- 仕掛けを沈める
- 着底を待つ
- 少しだけ巻き上げて底を切る
- 数秒だけ待つ
- 着底、底切りを2,3回繰り返す
- 次の穴へ移動
穴釣りの魚のアタリ
魚がエサをくわえて逃げていく振動を竿先から手元に感じることをアタリと呼びます。穴釣りのアタリは、グングンと潜っていくようなアタリや、コツコツと竿先を揺らす固いあたりまで様々。
だけど基本的には分かりやすいあたりが多い♪
じっと黙ったままエサだけを取っていく魚は少ないです。
海底に仕掛けが付いたら10㎝くらい持ち上げ竿先が少しだけ曲がり、手元にオモリが感じられるくらいにラインを張っておけばアタリはよくわかります。
アタリがあったら軽くアワセを入れ素早くリールを巻きます。魚が根に潜らないように「素早くリールを巻く」のがコツ。魚をハリに掛けてからリールを巻くまでのタイミングが魚との勝負です。
穴釣りで使うエサ「餌」
穴釣りで使う餌の定番はアオイソメやゴカイの生きた虫エサ。生きたエサをハリに刺して、ハリ先から「たらし」を2㎝~3㎝くらいたらします。
生きた虫エサが苦手な人はワームもあります。
どちらが釣れるかといえば生きたエサですが・・・
変わった餌では、オキアミ、魚の切り身、鳥のささみ肉、生のイカソーメンなども釣れます。
活きたシラサエビを餌に使うとめちゃくちゃ釣れます。
穴釣り定番のエサ
- アオイソメ
- ゴカイ
- ワーム
穴釣りに使える餌
- オキアミ
- 魚の切り身
- イカソーメン
- 鳥のささ身
穴釣りの根かかり対策
穴釣りはどうしても根掛かりします。根掛かりは釣りをしていて非常にストレスになる。
穴釣りをやる前に根掛かりしにくい方法をマスターしておくのは楽しい穴釣りをする必須の要件かもしれません。
仕掛けが着底する前に誘う
穴釣りで根掛かりするのは海底で仕掛けが流されて隙間に入ってしまうから。ほとんどがこのパターンです。
でも魚はそこにいるから、仕掛けは底まで落としたい・・・( ̄▽ ̄;)
あまりに根掛かりが多いときは底まで落とさずに誘いをかける。あるいは底に着いたら速攻で上げる等の対処法があります。
または少しオモリの号数を上げて流されないようにするなど。
仕掛けを落とすテンションフォールをマスターしよう
底に着く前に誘いをかけたり、底に着いたら速攻で離すには「テンションフォール」が必要になります。
テンションをかけて仕掛けを落とす。
オモリが穴の中を勝手に落ちていくのではなく、ラインを張って釣り人側がオモリが落ちるのをコントロールするという方法です。
スピニングリールの場合は、ラインが巻いてあるスプールを指で押さえて落ちていくスピードをコントロールします。
これによって完全にフリーで落とすより格段にオモリがい落ちていく様子がわかるようになります。
穴釣りの注意点「危険」が多い
穴釣りはテトラの隙間の穴を狙うことが多いです。テトラの隙間の穴には魚も潜むことができますが、人間が落ちることもできる穴です。
足を滑らせたらテトラの隙間にドボンです。
そしてテトラの隙間の海水は複雑で、海中に引き込むような流れもあるそう。
夜中の釣行や一人だけの釣行は避けた方がいいです。
もちろんライフジャケットは必須。そして万が一に穴に落ちた時に救助を呼べるように「笛」も確認しておきましょう。
「お願い」穴釣りは釣りすぎに注意して
魚には回遊性と居付きの2種類がいます。テトラや堤防の居付きの魚は釣ってしまうと当然ですがいなくなります。
例えばカサゴやメバル。穴釣りの人気ターゲットですが居付きの魚を釣りすぎてしまうと、魚が居なくなります。
居付きなので外洋から回遊して新たに定着することがありません!
産卵のために外洋からやってくることも基本ありません。
釣り切ってしまうとその堤防やテトラ一帯は「終了」という残念な事になってしまうので、釣るのは食べれる量だけ。あるいはキャッチ&リリースで魚資源を大切にしましょう。