紀州釣りの派生型「爆弾釣り」って知ってますか？
紀州だんご釣りは刺しエサをだんごに包んで海底まで落とす釣り。
エサ取りをかわしてチヌの居る海底まで刺しエサを安全に届ける理にかなった釣法です。
だけどタナのとり方やウキの選定など面倒で難しいところもあります。
もっと簡単にダンゴ釣りでチヌが釣りたい！
そんな方にオススメなのが紀州釣りに似た「爆弾釣り」です。
何か物騒な名前ですが、紀州釣りをもっと魂胆に楽しむための釣り方です。
ウキを使わないから初心者さんでも簡単にチヌが釣れます。
爆弾釣りとはどんな釣り？紀州釣りとの違い
紀州釣りと爆弾釣りは親戚のような良く似た釣法です。
ちなみに爆弾釣りというのは関西の瀬戸内特有の呼び方。
爆弾釣りとウキダンゴ釣りの紀州釣りの一番の違いはウキを使うかどうか。
紀州釣りはウキがあるけど、爆弾釣りにはウキは無いです。
ウキがないからウキ止めやウキ下の細かな設定など「紀州釣りの難しいところ」は殆どありません。
爆弾釣りは狙ったポイントに大きめのだんごをドボンと投げ込む。そのだんごの様子が爆弾みたいだから爆弾釣りと名付けられたそうです。
ウキなし紀州釣り！爆弾釣りで狙うポイント
爆弾釣りは紀州釣りと同様にどこを狙っても構いません。
紀州釣りではタナがボケるという理由から堤防足元は狙わないのがセオリーです。
堤防の足元には敷石が入っているから水深が安定しないのです。
ウキなしの爆弾釣りなら堤防の足元を狙うのも全然OK。
チヌは堤防の足元に付いている個体が結構います。
まただんごを投げるのなら約5mが一つの目安。敷石の切れ目がだいだい5mなのです。
敷石と砂地の境目の変化があるポイントはチヌの絶好の狙い目。
5ｍくらいならソフトボール投げで十分に投げることができます。
爆弾釣りのキャストの仕方
スピニングリールのぺーるを起こして、ラインを竿先から出して遊びのある状態で投げます。
投げ方は野球投げではなく、アンダースローのソフトボール投げがおすすめ。
ダンゴ釣り用の酌を使ってもいいのですが、あまり遠くまでキャストしてしまうとラインがたるんでアタリがとれません。
ウキがないからアタリは竿先で感じる釣りです。
ダンゴが割れたのを確認する方法
爆弾釣りを専門にやる方は、先調子の竿先が非常に柔らかい竿を使います。
だんごが残っている間は、わずかに竿先が曲がるテンションを保ちます。
ダンゴが割れると、テンションが緩み竿先が元に戻ります。わずか数センチの動きです。
竿先の動きでダンゴの様子を想像します。
この辺りは筏の上からチヌを狙う筏釣りに似ています。
先調子の竿がない場合はラインであたりを取ることも
「専用の竿なんて持ってませんけど！」
そんな人がほとんどだと思います。そんな場合はラインの緩みでだんごの割れを確認します。
足的にだんごを落としたほうがわかり易いのですが、ラインを張りだんごの重みをラインに載せます。
ただし、だんごを引っ張ってはいけません。
この辺りのさじ加減が非常に難しく爆弾釣りの面白さの一つです。
そしてだんごが割れるとテンションから開放されたラインが緩みはじめます。
ラインが緩んだらだんごが割れたサインです。
ウキなし紀州釣り！爆弾釣りのアタリの見極め
先調子の専門の竿がなければ、サビキ釣り用とか堤防万能竿でも大丈夫です。
これらの竿でチヌのタリを取るには「ライン」をみます。
だんごが割れるとラインに緩みが出て、ダルダルになります。
ダルダルになった状態をキープします。
遊びが出たラインをリールで巻き上げてはいけません。
ココが重要です！だんごが割れたら絶対にリールを巻いてはいけません。
ダンゴが割れると刺しエサが飛び出します。リールを巻いたり竿を起こしてしまうとダンコと刺しエサが離れてしまいます。
こうなるとチヌが釣れる確率は激減します。
ラインが走るとチヌのアタリ
緩んだラインが水中に走り出したらチヌのアタリです。
チヌのアタリはひったくるような大きなアタリから、わかりにくいもぞもぞアタリまで様々。
それらのアタリを緩んだラインの動きで察知します。
だからラインは傾向のオレンジや黄色など見やすいカラーがいいです。
スーッと緩んだラインが海中に消し込んだり、不自然に横に動きだしたりしたらアタリの可能性大。
チヌの口は歯が多くてハリがかかりにくいです。少し我慢してチヌがエサを飲み込んだら合わせを入れます。
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